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フィリーノくん、2歳。 生まれてからずっと病気を繰り返し、栄養不良に苦しんでいます。 |
お母さんに抱かれ、ニコニコ笑っている茶色い瞳の男の子、フィリーノ。 この日はいつになく 元気な様子です。 屈託のない笑顔を見ているだけでは想像できないと思いますが、 フィリーノは栄養不良におちいっています。
フィリーノはたったの2歳。 生まれたころから身体が小さく、発熱、肺炎、インフルエンザ、 下痢性の病気など、いろんな病気を繰り返しています。 地元の病院でたびたび治療を 受けていますが、フィリーノは相変わらず、病弱です。
「すべてのお金をフィリーノの治療にあてています。 でも、もうお金は底をつきました。 でもこの子を助けてあげなきゃ。フィリーノが元気になるためだったら、サラ金業者からだってお金をかります。だってそれしか方法はないでしょう?」フィリーノの母親、カルティナさんは話します。
フローレス島の多くの子どもたちが、フィリーノのように栄養不良におちいっています。そして同じ数だけのお母さんたちが、カルティナさんと同じ思いをしています。
貧困、不十分な食生活・・・・。フローレス島はインドネシアでも5歳未満の子ども死亡率が高く、 とりわけ乳幼児の死亡率はほかと比べることができないほど高いのです。 |