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ビタミンA。それは命を守る栄養素です。人間にはビタミンAを体内で生成する機能はありません。食事で摂取するしか方法はないのです。ビタミンAが豊富に含まれる食べ物の王さまは緑黄色野菜とたまごです。でも、ミャンマーでは多くの子どもたちが、彩り豊かな野菜や、たまごを頻繁にとることができないため、ビタミンA欠乏に陥りがちです。
だからこそ、ビタミンAのカプセルが威力を発揮するのです。保健員さんたちはどんなに離れた村落にも足を運びます。一軒一軒回って、5歳未満の子どもがいれば、必ずビタミンAを子どもたちの口にポトリと落としていきます。それだけではありません栄養満点な食材やその調理方法を、お母さんたちに助言します。
テット・モンちゃんはようやく1歳になりました。保健員さんにほっぺをつままれ、泣き出してしまいました。何をされるの?という表情でぶるぶると震えています。 その瞬間、保健員さんが、テット・モンちゃんの口の中にビタミンAをポトリ。テット・モンちゃんは泣き止みました。顔中笑顔でくちゃくちゃにして、手を鳴らしているではないですか。 お母さんも笑顔でいっぱいです。子どもの笑顔が嬉しくて、そして、子どもが健康に育つことを確認して、お母さんの顔もくちゃくちゃです。
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