ユニセフの収入と支出
世界約190の国と地域で活動するユニセフの活動は、各国政府の任意の拠出と、民間の皆さまからのご寄付に支えられています。
収入
2022年、ユニセフの総収入は93億2,600万米ドル。このうち、政府や政府間組織から寄せられた資金は約65億3,900万米ドル(70%)、民間部門(各国のユニセフ協会、民間企業、個人のご支援者、財団、非政府組織など)から寄せられた資金は26億6,500万米ドル(29%)、その他の収入は1億2,300万米ドル(1%)にのぼりました。
ユニセフの収入内訳 2022年
(単位:米ドル)
*その他の収入には、利息、調達などからの収入が含まれます。
ユニセフの収入内訳 2014 – 2022年
(単位:米ドル)
-
ユニセフの活動を大きく支えてくださる日本の皆さま
日本ユニセフ協会が日本の皆さまからお預かりし、ユニセフへ拠出するユニセフ募金の規模は、過去30年以上、非常に大きな貢献となり、世界の子どもたちのためのユニセフの活動を支えています。
ユニセフ予算への拠出 上位20組織 2022年
(単位:百万米ドル)*国連人道問題調整事務所(UNOCHA)からの拠出には、中央緊急対応基金に関連した1億9,700万ドルと、各国での人道支援積立資金に関連した2,700万ドルが含まれる。
日本ユニセフ協会が日本の皆さまからお預かりしユニセフへ拠出した募金額は2億3,300万米ドルとなりました。世界33のユニセフ協会(ユニセフ国内委員会)の中では3番目に大きな規模となりました。
ユニセフ予算への拠出 上位15ユニセフ協会 2022年
(単位:百万米ドル)*国連人道問題調整事務所(UNOCHA)からの拠出には、中央緊急対応基金に関連した1億9,700万ドルと、各国での人道支援積立資金に関連した2,700万ドルが含まれる。
ユニセフの予算は、支援先の国や地域、分野を限定しない「通常予算(Regular Resources)」と、緊急・人道支援を含む国や地域、プロジェクトを指定する「その他の予算(Other Resources)」に分かれます。2022年、ユニセフの総収入のうち、通常予算への拠出合計は13億2,600万米ドルでした。
通常予算は、支援先が限定されていないからこそ、新たに発生した問題への迅速な対応や、革新的な解決手段に資金を投じることができます。こうした柔軟性のある予算によってもたらされる安定的な財政基盤は、光の当たりにくい地域や分野への支援にも用いることができ、最も困難な状況にある子どもたちのために取り組むユニセフの活動を支えています。
ユニセフ通常予算への拠出内訳 2022年
(単位:米ドル)*その他の収入には、利息、調達などからの収入が含まれます。
日本ユニセフ協会が日本の皆さまからお預かりしユニセフへ拠出した募金のうち、通常予算への拠出額は、米国政府に次いで2番目に多い金額となりました。これは、皆さまから寄せられたあたたかいご寄付によるものです。
ユニセフ通常予算への拠出 上位20組織 2022年
(単位:百万米ドル)最も脆弱で不利な立場に置かれた世界の子どもたちに手を差し伸べるために、皆さまの寛大なご支援がなくてはならない役割を果たしています。2022年のユニセフの活動を支えてくださったすべての皆さまに、深く御礼申し上げます。
支出
2022年度、ユニセフの支出合計は79億8,500万米ドルでした。
寄せられた資金を最大限有効に活用するため、ユニセフは、戦略目標を立て成果を重視する組織運営を行っています。また、その実行過程においては、効率性および透明性にも焦点を置き、一貫して達成しています。ユニセフは、2022年の「支援機関の透明性評価2022年(Aid Transparency Index 2022)」において、世界50の主要な支援機関の中で第6位に順位付けされ、評価基準として最も良い「Very Good」を得ました。
-
子どもの命と健康を守る支援プログラムを展開
支援プログラムに用いる通常予算は、最も支援を必要としている子どもたちに最優先に支援が届けられるよう、以下の3つの指標をもとに優先順位を判断した上で各国・地域に配分されます。
- 5歳未満児死亡率
(出生時から5歳になるまでに死亡する子どもの割合。出生1,000人あたりの死亡数であらわす) - 所得水準(1人あたりの国民総所得)
- 子どもの人口
活動分野別の支出内訳は以下の通りです。
分野別の支出割合(2022年)
(単位:米ドル)割合は四捨五入しているため、必ずしも100%にならない
- 5歳未満児死亡率