栄養不良は、さまざまなかたちで起こります。それぞれのキーワードからご紹介します。
▲キーワードをクリックしてください。
お母さんや家族に栄養の知識を広め、適切な栄養が子どもに与えられるように手助けすることは、ユニセフの活動の大きな柱です。 食料などの物資は一度あげればそれきりになってしまいますが、知識は継続して子どもたちを支える力になります。
ユニセフは世界のたくさんの村や町で、栄養教室を開き、地域の住民に栄養についての知識を広める努力をおこなっています。 今日も大勢のお母さんたちが教室に参加し、子どもを栄養不良から守る術を身につけようとしています。
▲ページトップに戻る
サハラ以南のアフリカの多くの地域では、干ばつなどの影響で食糧危機が続いています。多くの子どもが中・重度の栄養不良に陥り、地域の栄養改善センターには衰弱しきって、目もうつろな子どもたちが毎日のように運ばれてきています。急を要するこうした子どもたちの治療には、栄養を強化した治療用のミルクや栄養治療食が利用されています。
ピーナッツを原料に各種栄養素を配合した「プランピー・ナッツ」には、 そんな子どもたちをみるみる回復させる力があります。常温で保存でき、持ち運びも 簡単なため、センターに来られない子でも、家庭で治療することができます。
ユニセフの西・中央アフリカ地域事務所の代表エスター・グルマさんが来日したのを機会に、 アフリカを中心に広く活躍している「プランピーナッツ」について話を聞きました。
病気と栄養不良はひとつの輪のようなものです。栄養不良の結果、病気になることもあり、栄養不良が病気によって引き起こされることもあります。 たとえば、マラリアはその良い例です。マラリアが残るアフリカの一部の地域では、子どもの栄養不良の約3分の1がマラリアによって引き起こされています。特に重症の貧血に陥ることが多く、その後の発育に大きな影響を与えています。
マラリアは蚊帳を使うなどで簡単に予防できます。マラリア予防は栄養不良対策の面からも大切なのです。
寄生虫は、栄養不良の原因になります。 寄生虫が、体内で血液やせっかく取った栄養を横取りしてしまうからです。どんな寄生虫病にかかるかで症状は異なりますが、発育阻害や重症の貧血や下痢を引き起こす原因になっています。また、子どもの意欲や集中力を奪い、学習障害や記憶力を損なうこともあります。
予防接種やビタミンAの補給の機会に一緒に、虫下しの薬を子どもたちに飲ませる活動をしている地域も多くあります。寄生虫を駆除すると、子どもたちには生き生きとした活力が戻ってきます。
まれに、宗教や地域の慣習が子どもにビタミンAやワクチン接種を受けさせることを禁じていて、それが原因で子どもたちがビタミンAの補給や予防接種を受けられない、ということがあります。
そんなときユニセフは、そうした宗教や地域の有力者に地道な働きかけを続け、伝統や宗教の教えをプラスに変える努力を続けています。
<<キーワード1へ
|トップページへ|コーナートップへ戻る|先頭に戻る|