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財団法人日本ユニセフ協会
【宗教:各国ストーリー】ニジェール
子どもと女性の福祉向上に首領たちが活躍!
死亡原因のグラフ
ニジェール影響力を持つ 屈指の宗教指導者、アブドゥー・バラ・マラファ首領。

© UNICEF video
ニジェール影響力を持つ 屈指の宗教指導者、アブドゥー・バラ・マラファ長老。

ニジェール南部のティビリ。 村人が集まり慣例の伝統儀式が行われています。 儀式を取り仕切るのは、 最高権力者で、長老のアブドゥー・バラ・マラファ。 ニジェールで最も影響力がある宗教指導者の1人です。

マラファは、実はユニセフの力強いパートナーです。  村人から最も尊敬されるこの人物を通して、子どもの保護と成長、そして教育の重要性に ついてのメッセージを広めています。

ニジェールでは成人の識字率が低く、この村の住民も例外ではありません。 長老の説教は、住民たちにとっての主要な情報源となります。

子どものために、女性のために・・・
ユニセフニジェール事務所のマリアマ・モウリマさん。首領たちとともに女性と子ども福祉を向上するためのキャンペーンを展開しています。

© UNICEF video
ユニセフニジェール事務所のマリアマ・モウリマさん。長老たちとともに女性と子ども福祉を向上するためのキャンペーンを展開しています。

この日、マラファは、他の長老たちを引き連れて、近隣の村、ファガガウ村を訪れました。 ワクチンや公衆衛生、HIV/AIDS予防、また女の子の早すぎる結婚や学校教育に対する意識を高めるためです。 マラファが目指すのは、子どもと女性の福祉の向上です。

ユニセフ・ニジェール事務所のマリアマさんは、話します。 「ニジェールでは、9歳やそこらで結婚する女の子もいます。  ろくに学校にも行かせてもらえないのです。  健康、教育、識字率、どれをとっても女性は不利な立場におかれています。」

早い結婚が女の子の教育の障害に

ニジェールが貧困から抜け出すためには、男女の差別をなくすことだと、ユニセフは 考えています。 女の子の教育を受ける権利を守ること、これが重要です。」

小学校に入学した女の子は10人に4人、中学には10人に2人、高校には100人に3人です。

© UNICEF Uzbekistan
小学校に入学した女の子は10人に4人、中学には10人に2人、高校には100人に3人です。

ニジェールでは、小学校に入学している女の子は、10人に1人、 中学には、10人に2人、高校では、100人に3人です。 さらに女の子は若くして結婚する伝統があるため、親たちに女の子の教育が大切だという考えがないのです。女の子たちの教育はとても重要です。 お母さんになったときに、もし知識がなかったら、 どうやって子どもを守るのでしょうか。 マラファは、ユニセフのこうした考えに賛同し、 自ら、女の子の権利についての啓蒙活動に取り組むようになりました。

ほかの長老たちを集めて、「子どもと女性のために」と名づけた旅団を結成し。 砂漠の砂塵に吹かれながら、ユニセフが提供したバイクにまたがって、 村から村へ移動して集会を開いて、住民に話します。

女性に力を!
午後の話し合いが終わると、小さなグループは活発に話し合い、村の娘たちは音楽を奏でながら、歌い、踊りはじめました。

© UNICEF video
午後の話し合いが終わると、小さなグループは活発に話し合い、村の娘たちは音楽を奏でながら、歌い、踊りはじめました。

ファガガウ村では、集会の後、村人たちがいくつかのグループに分かれて、 話し合いをはじめました。

「指導者たちは、私たちに、HIV/AIDS、出生登録、女の子の教育について話をしてくれました。」 村の女性連盟のリーダー、サハマトゥーは、話します。

夜更けになり、住民たちは音楽を奏でながら、歌い、踊りはじめました。 少女たちは笑顔で、太鼓を囲んで踊っています。  こうした少女たちに、未来を与えるために、長老たちは今日も、 ニジェールのどこかで、メッセージを発信し続けています。

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