「初めて子どもを妊娠した時にも、「マムタ ディバス (母の日)」プログラムがあったらよかったのにと思います。私の娘は8歳くらいにしか見えないでしょう? でも実際は13歳です。息子を出産した時と比べると状況は大きく異なります」 メンナベン・ガビトさんは、1歳になる元気な息子を膝の上に抱いて、こう話しました。 ユニセフが支援しているマムタ ディバスプログラムは、インド政府によって2005年にスタートしました。毎月1度、インドの全ての州で母親と子どもたちに基本的な保健サービスが提供されています。 グジャラート州は、近年目覚しい経済成長を遂げているにもかかわらず、3歳未満の子どもの45パーセントは中度あるいは重度の低体重で、女性の55パーセントは貧血です。 農村部への支援© UNICEF India/2009/Vishvanath インドのグジャラート州バルサードで母の日プログラムの一環として母親と子どものケアについて教わる女性たち。保健センターの前には鮮やかなポスターが張られている。 ユニセフは、パートナーと共に、サービスの届きにくい農村地域の母親と子どもたちの保健の改善に向けた取り組みを行っています。このプログラムは2006年からバルサードで実施されています。 「特に、農村地域でのサービスにより、子どもの健康状態の改善が見られました。」インド・バルサード事務所のマドハブジ・ガジェラ保健地域部長は話します。 バルサード地域の保健センターの外には、「マムタ ディバス」プログラムを知らせる大きなバナーが飾られ、妊娠している女性や子供を抱いた女性、子どもを背負った女性など、鮮やかな色のサリーを身にまとったたくさんの女性たちを迎えています。 センター内には栄養や公衆衛生についてのポスターが貼られています。 栄養と妊産婦のケア© UNICEF India/2009/Vishvanath グジャラート州バルサードでの母の日プログラムの一環として予防接種を受ける子ども。
保健員は子どもの体重と身長などを測定し、その成長を記録します。 特別に作られた「マムタカード(母親のためのカード)」は、出産、授乳、5歳未満児のケアについて分かりやすくまとめられたカードです。このプログラムを受けている女性は、保健員と携帯電話の番号を交換し、緊急時にすぐに連絡を取ることができます。 ガビトさんは、プログラムによって幼い息子の健康状態が良くなっていることをとても喜んでいます。このように成果を挙げているこのプログラムは、グジャラート州の他の地区でも実施されています。 |