サラマタさんの進路の選択肢は限られています。7km離れたブルサの町にある公立中学校への進学試験に合格しないと、私立中学校に進学しなくてはなりませんが、サラマタさんの両親には私立の学費を支払う余裕はありません。ブルキナファソでは、小学校修了後に中学に進学した女子は31%(2011-12年度)しかおらず、サラマタさんも学業をあきらめなくてはならない大勢の女の子の一人になるかもしれません。
サラマタさんは小学校から歩いて10分くらいのところにあるイェランビドゥ村の出身です。両親と3人の弟と一緒に暮らしていて、すでに家を出た兄と姉が一人ずついます。兄と姉は学校に行けませんでしたが、サラマタさんは両親に学校に行きたいとお願いしました。「私には学校に行く権利があるの。」きっぱりと言います。「お父さんとお母さんに私を学校に行かせてってお願いしたの。友達はみんな学校に行っているし、私も行きたいわって。」