アフリカに教育支援が必要な理由

アフリカに教育支援が必要な理由

なぜ子どもたちは学校に行けないの?

cUNICEF/UNI150634/Asselin

小学校に通えない子どもの数6,100万人

教育は、子どもたちが貧困から抜け出し、自分自身で未来を切り開く力となります。しかし、小学校に通うことのできない子どもの数は世界で6,100万人。2015年時点で、学齢期にある子どもの11人に1人が小学校に通っていません。小学校に通っていない子どもたちは、次の3つのケースに分けられます。

・学校に通っていたが、中途退学した:38%
・今は学校に通っていないが、将来的には通う可能性がある:34%
・今も将来も、生涯学校に通う可能性がない:28%

教育の機会から取り残されるアフリカの子どもたち

小学校に通えない子どものうち、半数以上の3,300万人がサハラ以南のアフリカの子どもたちです。学齢期にある子どもの5人に1人が小学校に通えていません。たとえ、小学校に通えた場合でも、2人に1人が中途退学してしまいます。2000年以降、南アジアをはじめとして多くの地域では教育環境が改善し、小学校に通えない子どもの数は大きく減少しましたが、サハラ以南のアフリカでは、いまだに学校に通えない子どもたちが多く取り残されています。

教育の機会から取り残されるアフリカの子どもたち

子どもの数に対して、学校の数が足りない
家計を支えるため子どもが働いている
学費や教材費が払えない
干ばつや洪水などの自然災害、紛争などの人道危機の影響
研修を受けた教員が不足していて、授業の質が悪い
学校の設備が整っていない
親や地域住民に教育の大切さが理解されていない

「女の子だから」学校に通えない

宗教や伝統に基づく習慣や差別、経済的な理由で男の子の教育を優先する、学校にトイレがなく思春期に中退してしまう、学校までの道のりが遠く危険なため保護者が学校に通わせたがらないなど、女の子が学校に通えない理由は様々です。
女の子が教育を受けることで、年齢的に早すぎる結婚や妊娠を避けられる、将来生まれてくる子どもを健康に育てられる、女性の家庭内や社会的地位が向上するなど、社会や国の未来を変える力が生まれます。

ユニセフが目指す“子どもにやさしい学校”

ユニセフが目指す“子どもにやさしい学校”とは、地域のすべての子どもたちが学校に通い卒業できること、教員に質の高い授業を行うスキルがあること、子どもたちが清潔で安心できる環境で学べることが満たされている学校のことです。

すべての子どもたちが学校に通うためには、地域の人々や親が教育の大切さを理解し、学校の運営に協力してもらうことが不可欠です。

ユニセフは目に見えるものから長く時間がかかるものまで、子どもたちが安心して楽しく学べるように、地域の人々とともに次のような支援活動をおこなっています。

校舎の建設や修繕、改修を行う
教科書や学用品、奨学金を提供する
教員研修を行い、スキルを向上させる
地域の人々や保護者に教育の大切さを理解してもらう
学校に男女別のトイレ、手洗い場を設置し、子どもに衛生習慣を身につけてもらう
運動場や図書館、学校菜園など学校内の環境を整備する
地域の人々に給食当番や学校の修繕など学校の運営に参加してもらう仕組みをつくる
小学校が無償化・義務化されていない国の政府に働きかける
学校を中退してしまった子どもに補習授業を行う
障がいのある子どもが通えるように教員研修を行うなど受け入れ体制を整える