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学校の井戸がまた使えるようになったよ!

学校の井戸がまた使えるようになったよ!

ブルキナファソの中央大地地方にあるモウニ小学校は、1979年に開校されましたが、校内に井戸が設置されたのは、2001年のことでした。

校内に設置された井戸は生徒だけでなく、地域住民にも利用されていたので、使用頻度が高く、何度も故障しその度に修理をしてきました。ところが、2019年に故障した時に、とうとう修理ができなくなりました。学校運営委員会と保護者会(PTA)からの寄付金だけでは、増加する修理費用を負担できなくなったのです。井戸の故障により、学校で水を利用できない状態が続き、生徒たちは深刻な水の問題に直面しました。生徒たちが学校で水を飲めなくなったばかりか、衛生状態の悪化、授業や昼食の遅延にもつながったのです。

「(学校で水が使えなくなったことで)休憩時間や昼休みの後、授業に間に合う生徒はほとんどいませんでした」、モウニ小学校に通う14歳のポーリーンさんは回想します。

2019年12月、教育省からの要請を受けたユニセフの支援により、2020年1月に給水ポンプの改修が行われました。水深47.50m、毎時6m³の水量を持つ新しいポンプは、モウニ小学校の294人の生徒と9人の教師の水のニーズを完全に満たしています。

「付属品を含め、ポンプ全体を改修しました。物理化学的、細菌学的分析の結果、井戸の水は飲料水としての基準を満たしていることがわかりました」と、ポンプを修理したHydrass-Burkina社のサユバ氏は言います。

ポンプを修理したサユバ氏

給水ポンプの修理により、ポーリーンさんの心配事は消えてなくなりました。彼女は、学校で水を利用できないために困難に直面していた他の多くの女子生徒と同様に、今では月経になっても困らなくなりました。そして、学校で井戸が使えないために、村の泉で水を求める長蛇の列や、授業開始のベルが鳴ると全速力で学校に駆けつけていたことを思い出しました。

修理された井戸を使用するポーリーンさん。

「ポンプの修理はとても意味のあることでした。今では、生徒や教師はすぐに水を飲むことができ、時間通りに授業も始められます」(校長のベンジャミン・カブレ氏)。校長先生は安全な水が利用できることで、子どもたちが石鹸を使った手洗いの衛生習慣を身に付けられること、下痢などの水に起因する感染症が子どもたちの間で大幅に減少したことを喜んでいます。

校長先生によると、校内に新たに菜園を設置することを検討しています。菜園を通して、生徒たちは気候変動の問題に取り組みながら、植物を栽培する知識を持つことができます。また、生徒たちが栽培した野菜は、給食の食材として活用し、食事の質や栄養を向上させることにもつながります。

学校運営委員会の代表であるソムラレ・ノンゲマラグレ氏は、修理された給水ポンプを誇りに思っています。彼と運営員会のメンバーはポンプを適切に管理できるよう努めています。「新しいポンプの維持管理には、より一層気を配りたいと思います。地域からの寄付を募り、ポンプの維持・修繕費用をまかなう予定です。」

「スクール・フォー・アフリカ」を通じたご寄付により、2020年に手押しポンプを備えた新しい井戸の建設、井戸の修理、男女別のトイレの設置などにより、120の学校で水と衛生環境が改善されました。モウニ小学校は、古いボーリング孔の改修により、安全な水の供給が可能になった20校のうちの1校です。

(2020年10月更新) 写真クレジット:©UNICEF/Burkina Faso