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よりよい学校運営を目指して
―学校支援金の管理―

よりよい学校運営を目指して
―学校支援金の管理―

2023年6月から12月の間に、にソファラ州シバババ地区のムシュンゲ5月1日小中学校で、93校の学校運営委員会のメンバー1,518人(女性567人を含む)が、教育省から直接提供される学校支援金の適切な管理方法に関する研修を受け、その成果が報告されました。

※モザンビークの学校には、「ムシュンゲ5月1日小中学校」のように日付が含まれる学校名があります。

©2023/UNICEF/Clara Muchine

研修を受けた学校運営委員会のメンバー

研修後の2024年3月、ソファラ州教育局と教育・人間開発省の職員は、研修の成果を調査するために、研修に参加した6校を訪問しました。そこで学校運営委員会メンバーは、学校支援金の管理強化や学校運営に関するガイドラインの活用力が向上したことを報告しました。例えば、学校計画の策定、退学した児童の学校復帰、児童婚や早すぎる妊娠について教えるキャンペーンの実施、学校内のインフラ整備、社会的に弱い立場にある子どもたちや特別な支援を必要とする子どもたちへの学用品の提供など、研修の成果は、多岐にわたる面で見られたのです。

©2024/Muchungue 1st of May Basic School/Isaca Tambahia Chimange

学用品を受け取る子どもたち

「以前は、支援金の管理方法について知らないこともありましたが、研修を受けてからは、適切なタイミングで支援金の活用計画を立てられるようになりました」とムシュンゲ5月1日小中学校の校長は話します。校長が活用計画だけではなく、透明性の確保や委員会による調達プロセスへの参加、弱い立場に置かれた子どもたちへの支援など、学校支援金の管理・利用における多くの成果を強調したことからも、研修が良い影響をもたらしたことが分かります。

また、この取り組みにより学校運営委員会のメンバーに、支援金に関わる説明責任と透明性への意識が芽生え、学校全体の利益につながっています。「私たちは、支援金を活用する際に必要な資料の作成方法を学びました。支援金で教材を購入する際は購入証明書を公開し、より透明性を高めるために、教材の購入・受け取りを管理する委員会を設置します。購入した教材の配布対象となる障がいのある子どもたちや弱い立場に置かれた子どもたちの名簿も作成します」と話す校長は、さらなる改善を見据えています。

学校運営委員会は、教員と児童の欠席率や退学率などの問題への対処方法についても学ぶなど、子どもたちのために、よりよい学校運営を目指しています。

(2024年9月更新)