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職業訓練校
困難な状況にある女の子のために

職業訓練校 困難な状況にある女の子のために

赤ちゃんを背負いながら授業をうけるソロさん

日本の皆さまからのご支援により、ユニセフはブルキナファソで、職業訓練や学校への復学支援などを通じて、困難な状況にある女の子たちを支えています。17歳で、小さな女の子の母親でもあるソロさんは、ユニセフの支援で職業訓練校に通い、裁縫の新しい技術を習得することができました。

経済的な理由で学費を払えなくなったソロさんは、中学4年生のときに中学校を退学し、その後、裁縫の勉強を始めました。「妊娠がわかったとき、お金がないから(当時、通っていた)裁縫学校をやめなくてはなりませんでした。母も義理の父親も経済的余裕がなく、復学もできませんでした。友人からユニセフが支援している職業訓練校について聞き、調べてみようと思いました。そうして私はこの学校に入学できたのです」と説明します。

ソロさんは貧血を患っており、寒い時期の通学が困難でした。また、自宅から学校まで距離がありましたが、ユニセフから提供された通学用の自転車のおかげで、問題なく通学できるようになりました。「この学校で新しい知識を身につけ、私と同じような厳しい環境で生きる同世代の女の子たちと一緒に学ぶことができて、とても幸せです」と彼女は話します。

赤ちゃんを背負いながら授業をうけるソロさん

2020-2021年度、職業訓練校では185人の女の子を迎え、職業資格証明書と卒業証書をそれぞれ77%と60%の女の子が手にすることができました。
「ユニセフは、職業訓練校の存続に多大な貢献をしています。ユニセフの支援により、55人の女の子の学費、食費、寮の費用をまかなうことができ、大変感謝しています。一人でも多くの女の子が自立できるよう、努めています。年々、職業訓練校に入学する生徒数が増えています。職業訓練校は本当に必要な施設で、多くの女の子たちが卒業後、社会に巣立っています」と職業訓練校のナタリー校長は話します。職業訓練校は、不利な状況で暮らす若い女性たちを支える組織となることを目指しています。

職業訓練校のナタリー校長

2021年、ユニセフは日本の皆さまからのご協力により、自宅から学校が遠くても安全に通学できるように、通学用の自転車を1,200人の女の子に提供しました。また、学校に通っていない450人の女の子が職業訓練校に通えるように支援を行いました。

裁縫の職業訓練を受ける女子生徒たち

(2022年3月更新) 写真クレジット:©UNICEF/Burkina Faso