パートナー(協力企業)

ソニーグループ株式会社

ユニセフとグローバルパートナーシップ締結
新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金による
子どもと若者のデジタルアクセスを通じた教育とメンタルヘルス向上支援

ユニセフとソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は2023年9月、質の高い学習機会へのデジタルアクセスとメンタルヘルスの向上に取り組む、グローバルパートナーシップを締結しました。ユニセフがメンタルヘルスの分野において日本企業とグローバルパートナーシップを締結するのは初となります。

本パートナーシップでは、急速に変化するデジタル環境や新型コロナウイルス感染症流行の長期にわたる影響を受けた子どもや若者を取り残さないために、ソニーグループとユニセフが協力して取り組みます。ソニーの「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」からのユニセフへの支援は2020年4月、世界的な新型コロナ感染症のパンデミックへの緊急対応を支える協力から始まりました。以降、インドで急激に拡大した感染症への対応支援、教育支援と緊急時対応としてラテンアメリカ主要国への学習プラットフォーム(Learning Passport)の普及支援、ウクライナ戦争で被災した子どもたちや若者へのデジタル学習へのアクセスの提供支援など、多岐にわたる寄付が寄せられています。

そしてこのたび、その支援を、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響がまだなお続く分野である、教育へのデジタルを通じたアクセスとメンタルヘルスを向上するための活動に広げることとなりました。3年間のグローバルパートナーシップを通じて、ソニーよりユニセフに対して、600万米ドルの追加寄付がこれらの分野に寄せられます。

デジタル格差が引き起こす教育格差をなくす

ソニーは、ユニセフの主要デジタル学習プログラムであるラーニング・パスポート(Learning Passport)の普及を支援します。新型コロナウイルス感染症による大規模な学習の中断は、教育の提供方法を見直すきっかけももたらしました。すべての子どもを取り込み、次世代のために機会を創出する取り組みは、教育と学習のあり方の再構築に寄与します。ラーニング・パスポートは、メンタルヘルスや心理社会的サポートのほか、正規教育、起業、就業に必要な基礎的なスキルの習得など、質の高い適切な学習を可能にするもので、学校に通っていない子どもたちや緊急事態の影響を受けている子どもたちを含む、世界中の子どもたちや若者たちに学習の機会を提供するものです。

注目が高まる世界の子どもと若者のメンタルヘルス

新型コロナウイルス感染症は、子どもたちの健康と幸福に長期的な悪影響を及ぼし, どの地域においても、若者たちに適したメンタルヘルスケアの強化が急務であることを浮き彫りにしました。心の健康は身体の健康と同じくらい大切で、生涯にわたる様々な能力や知能、ストレスに直面した際の回復力の基礎を築く時期の子どもたちには、特に重要です。

ソニーとのパートナーシップは、ユニセフが世界各地で取り組んでいる、メンタルヘルスサービスをプライマリー・ケア施設、学校、地域保健センターの事業に統合し、強化する活動に貢献します。メンタルヘルスサービスが提供されること、若者とその家族がこうしたサービスにアクセスする際の障壁となるものを減らすことなどの活動も含まれます。またソニーは、ユニセフが主導する「若者のメンタルヘルスのためのグローバル連合(コーリション)」に参加します。若者のメンタルヘルスに関する問題は多くのパートナーと共に連携して解決していく問題であるという考えから、ユニセフはコーリションを構成し、取り組んでいます。

2つの支援分野の一体化で、より効果をあげる

ユニセフは、近年、ラーニング・パスポート(Learning Passport)プラットフォームを利用して、学校の教員に向けた研修コンテンツのひとつ、メンタルヘルス・コンテンツの普及を開始しました。これにより、教員が多文化コミュニケーションスキルを向上させ、すべての子どもたちを対象にした包摂的な授業の実施を可能にします。ソニーが支援するラーニング・パスポート(Learning Passport)を活用した教育事業とメンタルヘルス向上に向けた2つの事業分野の一体化した活動は、ユニセフ戦略計画(2022‐2025)の優先事項における成果を最大化することにつながります。