一方、ジュリエットさんは教員になるという夢を再燃させました。カヤに到着したちょうどその月に、避難先の自宅に隣接する公立学校で、補習授業が始まったのです。「ジュリエットさんは、治安上の問題で中退してしまった子どもたちのための補習授業に参加しています。新学期になったら無償で公立学校に戻る予定です」と話すのは、カヤにあるユニセフ事務所のセバスチャン・ヤメオゴ教育担当官です。
2023年10月時点で、国内の学校5,723校が休校しており、生徒88万8,837人と教員2万6,559人が影響を受けています。子どもたちが勉強の遅れを取り戻せるよう、ユニセフ、国民教育・識字・国語推進省およびパートナー団体は、補習授業やラジオによる教育プログラムを実施しています。また、治安悪化の影響を受けた遠隔地に暮らす何千人もの子どもたちが学校に戻れるよう、ユニセフは、バッグやノート、ペンなどを含む学習教材キット10万8,300個を届けました。