生協 東ティモール指定募金
東北7県と九州・沖縄6県の生協より2014年度からご支援いただいています。
(東ティモール現地での活動は2015年7月から開始)
東ティモールの子どもと女性の現状
©UNICEF/NYHQ2012-1508/James Alcoc
東ティモールは面積も小さく、2002年にできたばかりの新しい国家です。人口は約120万人で、その半分以上が子どもで占められています。経済的に前進を続けているものの、社会開発指標は悪く、未だに子どもたちは不利な状況に置かれ続けています。
[東ティモールの子どもの指標] ※支援開始当時
☆5歳未満児死亡率:出生1,000人あたり53人
(出生18人に1人が命を落とします)
☆妊産婦死亡率:10万人あたり570人
☆ 5歳未満児の発育阻害率:50%【参考資料】 世界子供白書2016
[東ティモールで子どもの死亡率や妊産婦死亡率が高い主な要因]
☆赤ちゃんや母親への適切な保健ケアの習慣がない
☆貧しい家庭の子どもや母親が保健サービスを利用しない
☆正しい衛生習慣の欠如
支援活動内容
「東ティモールにおける新生児と母親のためのコミュニティ保健ケアの改善」プロジェクト
© UNICEF Timor-Leste
東ティモールでは、栄養不良に苦しむ子どもの割合が高く、母親である女性たちの乳幼児ケアに関する知識が十分に行き届いていません。このプログラムでは、東ティモールの栄養状況が良くない地域にいる子どもたちのために、医療従事者や村の母親支援グループへの研修や保健施設での資材の提供などを実施します。
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活動例
- 医療従事者などの人材育成、母親支援グループへの研修
- 小児用医療機器の提供、指導用教材の開発
- 保健ケア習慣の実態調査
- 保健省への保健制度強化に向けた政策提言
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これまでの成果(2015年7月〜2019年6月)
- 特に保健サービスが限られているエルメラ県とビケケ県で、看護師や助産師などの764名の医療従事者に対して、新生児ケアや小児疾病、出産、予防接種などに関する研修を33回実施。
- 乳幼児用の体重計、急性呼吸器感染症計測器、蘇生用キットなどの小児用医療機器をエルメラ県の18の保健センターに提供。
- エルメラ県での母親支援グループメンバー753人への栄養指導や母乳育児などの研修。
- 乳幼児用の体重計27台、急性呼吸器感染症計測器1,400台、蘇生用キット27台などの小児用医療機器をエルメラ県・ビケケ県の医療施設に提供。