メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会
スライドショー

UNITE FOR CHILDREN UNITE AGAINST AIDS

世界エイズデー:さらなる妊産婦と子どもの治療が課題

【2012年11月28日 ニューヨーク発】

photo
© UNICEF/NYHQ2011-2151/Esteve
HIVと共に生きる女性。ユニセフの支援した母子感染予防プログラムにより、娘さんはHIV陰性だった。

12月1日は、世界エイズデーです。ユニセフは、新たにHIVに感染した子どもの数は減少したものの、世界で「エイズのない世代」を実現するためには、さらなる妊産婦と子どもの治療が必要であると訴えています。

世界中の責務を果たそうとする強い姿勢によって、新たにHIVに感染した子どもの割合は、この2年間で、世界で24パーセント減少。2009年時点では、43万人だった感染数は、2011年には33万人に減少しました。

2011年12月現在、2010年と比べ、10万人以上の子どもが抗レトロウィルス薬治療を受けました。

しかし、こうした治療を受けているのは、治療を必要としている子どもと妊産婦の3分の1未満に過ぎません。これに対して、抗レトロウィルス薬治療を受けているおとなは、世界で平均54パーセントです。

「治療を受けているおとなの割合が、子どもと比べ、2倍近くも高いというのは、間違っています」「当然のことながら、エイズのない世代を実現するためには、最も幼い、最も弱い立場にある子どもたちを守れるかにかかっているのです。エイズのない世代を実現するためには、HIVと共に生きる母親と子どもたちのために、さらなる努力をしなければなりません。HIV検査や基礎保健プログラムを受ける妊婦と子どもの割合を急増させることに、再び専念する必要があります」ユニセフのトニー・レーク事務局長はこのように述べました。

HIVと共に生きる妊婦の治療は、母親だけでなく、妊娠中、出産時、そして母乳によりHIVに感染する可能性のあるお腹の赤ちゃんのHIV感染も防ぐことになります。また、こうした治療により、HIVに感染している女性から、パートナーへの感染予防にもつながるのです。

2015年までに、新たにHIVに感染する子どもをなくし、その母親の命を守るための活動は、“あの約束を再び(A Promise Renewed)”キャンペーンの一環として、ユニセフの子どもの生存のための活動の中でも最重要項目となっています。

〜レソトに暮らすある女性の物語〜
世界エイズデー2012〜ある母娘の物語〜
ツラーニさん(レソト)の一年後

ツラーニさんは、アフリカ南部、南アフリカ共和国内に位置する小さな王国レソトの人里離れた小さな集落で暮らしています。2011年初旬、ツラーニさんは妊娠していることに気づきました。

どうすればいいのかわからなかったツラーニさんは、予定日の2週間前になってようやく、10キロの山道を越えて病院へやってきました。そこで、自分がHIV陽性であることが判明したのです。すぐさま治療が始められました。

当初、ツラーニさんは大変おびえており、不治の病と思っていたウィルスから娘を守ることが出来るのかわからない状態でした。しかし、ユニセフの支援を受けて、2011年2月14日、ツラーニさんは、女の子を出産。ツラーニさんと赤ちゃんは、その後どうなったのでしょうか?ぜひ動画をご覧ください。

youtube
© UNICEF

世界エイズデー2012〜ある母娘の物語〜ツラーニさん(レソト)[youtube] ≫

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る