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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

サッカーのスーパー・スター、オレ・グンナー・スールシャール
ユニセフ親善大使が、アンゴラの小学校を訪問

©UNICEF/2008/ Paulino
アンゴラでは、初等教育の年齢層人口に見合う十分なスペースがありません。

【2008年4月29日 アンゴラ・ルアンダ発】

サッカーのスーパー・スターで、ユニセフ・ノルウェーの親善大使、オレ・グンナー・スールシャールさんが、アンゴラを訪問。およそ6年前に終結した内戦により破壊されたこの国で、今、必要とされている教育の再建支援活動を視察しました。

教員研修・養成や、小学校の修繕、建設を通じ、全ての子どもたちを学校に通わせることには、アンゴラの未来に必ず必要なものです。ユニセフとネルソン・マンデラ基金、ハンブルグ協会が共同で参加する、「アフリカに学校を建てよう!(Schools for Africa)」キャンペーンは、こうした活動を応援しています。

スールシャールさんは、今回、アンゴラでの教育再建の道のりがまだ遠いこと、しかし、未来には希望もあることを確認しました。

農村部の学校が直面する課題

最初の訪問日、スールシャールさんは、ベンゴ州北部のマブバス小学校を訪問。子どもたちは、少し用心深く、それでも興味津々な様子で彼に挨拶しました。深刻な水問題で知られる地域にあるこの学校では、十分機能する衛生設備(トイレ)を導入しようという計画が、進行中です。

スールシャールさんとの対話授業では、生徒たちは若干、控えめな様子でした。ところが、ひとたび表に出て、寄贈されたサッカーボールを与えられると、すっかり、ためらいは吹き飛んでしまいました。子どもたちは、有名なサッカー選手とのゲームに、とても興奮していました。

その日の遅く、スールシャールさんは、カシトの州都近くにあるキシケラ小学校に移動しました。マブバスに比べ、この小学校には、ほとんど建物がなく、生徒もいませんでした。ユニセフは、学校に飲料水供給施設を造りましたが、もっと支援が必要です。

首都ルアンダの学校も訪問

視察の二日目、スールシャールさんは、賑やかなアンゴラの首都ルアンダに入りました。混雑した市街地域からゲートで隔てられたランゲル区の第513学校は、子どもたちが、安全で平和な勉強できる環境になっています。

「子どもたちは、とても規律正しいですね。ノルウェーの子どもたちにも見習ってほしいものです。私の国では、教室が落ち着くのを待つだけで、15分も掛かるときがあるんですよ。」と、スールシャールさんは話しました。

ランゲル区の学校には水があり、男女別はもちろん、生徒と先生用に別々のトイレがありました。トイレの壁には、子どもたちに向けに、用を足した後の手洗いの仕方が書いてあります。それを見た子どもたちは、健康に生活するために水を媒介とした病気を予防する、手洗いというごく簡単な方法を学ぶのです。

スールシャールさんはこうした活動を称賛。「衛生は、子どもたちの健康と幸せのために、なくてはならないものです」と、コメントしました。

©UNICEF/2008/ Paulino
アンゴラでは、初等教育の年齢層人口に見合う十分なスペースがありません。

規律と愛情

アンゴラのカクアコ町で、スールシャールさんは、カトリックの修道女が運営する第861学校を訪問しました。生徒数は1500人、成人向けに、夜間の読み書きの授業も行っています。 この学校では、多くの生徒がサッカーのスーパー・スターの訪問を待ち構えて、ふたつのチームがスールシャールさんと試合をできるように準備していました。スールシャールさんは、その挑戦に快く応じて、どちらもボールを持てるように、両チームに加わることにしました。

スールシャールさんは、今回の視察を、生徒たちにこうアドバイスして締めくくりました。「常に規律と愛情をもって行動することが人生の目標を達成する鍵だよ。」

「アフリカに学校を建てよう!(Schools for Africa)」ホームページ(英語版)はこちら>>

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