メニューをスキップ
HOME > 世界の子どもたち > ストーリーを読む
財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

アルメニア:施設の子どもたちを家族の元へ

【2011年2月28日 アルメニア・エレバン発】

© UNICEF Armenia/2010/Arakelyan
アルメニアの「ユニセフ子ども室内管弦楽団」の子どもたちに囲まれるマクシム・ヴェンゲーロフユニセフ親善大使と、ユニセフ・アルメニア事務所のレイリー・モシリ代表。

先週、アルメニアで、「子どもたちには家族が必要」キャンペーンがスタート。その記念式典に参加した、世界的なバイオリニストで指揮者のマクシム・ヴェンゲーロフユニセフ親善大使は、「ユニセフ子ども室内管弦楽団」のメンバーの子どもたちに、特別レッスンも実施してくれました。

このキャンペーンは、現在、全寮制の特別な学校や孤児院で生活している約4,000人の子どもたちが、血の繋がった家族の元に戻れるよう、世論の支持を訴えています。

ユニセフとノルウェー政府の支援を受けて、アルメニア広報協会が展開するこのキャンペーンは、また、アルメニア政府の子どもの保護施策の改善、特に脱施設化の推進も後押ししています。

式典の席上、ヴェンゲーロフ大使は、次のように話しました。「私は音楽家の家庭に生まれました。子どもの頃は、両親や祖父母の愛情に包まれて育ちました。」「子どもたちが成長するのに最適な場所として、家庭に代わるものはありません。」

「子どもの最善の利益を確保する」

「子どもたちには家族が必要」キャンペーンでは、政策立案者や世論のリーダー、メディア、子どもたちとその家族が参加する様々なイベントや活動も計画されています。

「子どもの最善の利益の確保の重要性もさることながら、家族の元に戻ることや里親制度を利用することは、養護施設で子どもたちを保護するよりも費用がかかりません。」ユニセフ・アルメニア事務所のレイリー・モシリ代表はこのように話します。「全ての子どもたちが家族と共に成長できるように訴えてくださったヴェンゲーロフ大使の言葉は、アルメニアの人々の心に届き、ユニセフがこれから、この始まったばかりのキャンペーンへの支持を得る上において、大きな力になってくれるでしょう。」(モシリ代表)

「ユニセフ子ども室内管弦楽団」は、ユニセフと、アルメニアのスピヴァコフ慈善基金によって、2009年に創設されました。アルメニアの携帯電話会社とインターネット会社から資金提供を受け、今回のキャンペーンの一環として、コンサートが行われる予定です。この子ども室内管弦楽団は、子どもの権利条約20周年の記念式典で初めて演奏し、10歳から16歳までの子どもたち23人で構成されています。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る