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ブルンジ:「子ども」に戻った元子どもの兵士【2009年5月15日 ブルンジ発】
今週、ブルンジ最後の反政府組織、国民解放戦線(FNL)に子どもの兵士として徴用されていた136名の子どもたちが解放されました。こうした子どもたちを乗せたバスが、復帰支援センターを出発して、それぞれの家族の待つ首都ブジュンブラ市、ブジュンブラ近郊、ブバンザ、ギテガなどへ向かいました。 解放に大喜びの子どもたち。この中には、2人の女の子も含まれていました。FNLに徴用されていた約340人の子どもたちのうち、第一陣が、心理社会的なケアに関するプログラムを受けた後、故郷への帰路に着いたのです。5月18日と20日には、4人の女の子を含む204人の子どもたちが、プログラムを終了して故郷へ帰る予定です。 4月初旬、FNLの拠点から解放されて以降、子どもたちは子どもの権利の尊重について、また彼らのコミュニティで安心して共同生活を送るために、そしてHIV/エイズを予防するために心理社会的なカウンセリングを受けました。病気の子どもたちは、医療支援を受けました。 現物支給支援と学校教育
ギテガにある復帰支援センターのセンター長であるロマイン・ンダガブワさんは、子どもたちのいる全ての家族が合計約330米ドルを、今後1年半かけて受け取る予定になっていると話しました。この支援は、子どもたちとその家族も合意の上、現金ではなく現物支給となっています。 学校へ戻る子どもたちは、無料で教育を受けられます。同様に、自分で商売を始めようと職業訓練を受ける子どもたちへの支援も行われる予定です。 また、元子どもの兵士たちには復帰用のパッケージが渡され、その中には、新しい靴と靴下、ジーンズ、ベルト、シャツのほか、米と豆各10キロずつ、砂糖2キロ、また帰りの旅路のために、パン二切れ、イワシの缶詰1缶、水、石けんも入っています。 動員解除と社会復帰ユニセフは、他の国際機関とともに、ブルンジ政府の子どもの兵士の解放と社会復帰への活動を支援してきました。世界銀行、フランスとスペイン政府はこの活動に資金援助を提供しています。 しかしながら、44名の子どもたちが、いまだFNLの「反政府派」が活動する2つの拠点で子ども兵士として徴用されています。こうした子どもたちは、心理社会的なケアを受け、家族と再開できる日を待っています。 |