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中央アフリカ共和国:
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1月16日木曜日首都バンギで、14〜17歳の子どもたち23名(男17名、女6名)が武装勢力から解放されました。数日内に、さらに多くの子どもたちが解放される見込みです。子どもたちは、武装勢力の拠点から解放されたのち、ユニセフが支援するトランジット・オリエンテーション・センターに移りました。
国連代表団と暫定勢力の交渉の結果、国内の武装勢力の全拠点への立ち入りが可能に。子どもの保護の関係者が、旧「セレカ」の国軍兵士の中にいた子どもたちを発見・保護し、今回の解放に至りました。
ユニセフ・中央アフリカ事務所のスリマン・ディアベット代表は「昨年9月と12月の戦闘再燃で、子どもたちが武装勢力に関与させられるリスクが高まりました。暴力が横行し、社会の不安定さが高まる中、家族とはぐれてしまっていたり、自宅を離れて避難していたり、基本的な公共サービスや教育へのアクセスが限られている子どもたちは、武装勢力に巻き込まれる可能性が特に高まっています。両親や兄弟を失った悲しみにある子どもたちが、搾取されることもあるのです」と述べました。
昨年中央アフリカで起きた慢性的な危機は、複雑な保護と人道危機の悪循環に陥っており、子どもたちに残忍な結果を及ぼしています。戦闘の激化とアンチバラカのような自警団の出現で、武装勢力に巻き込まれている子どもたちの数は大幅に増加。情勢が不安定なため、子どもの保護の関係者が正確な数字を明らかにすることは極めて困難ですが、ユニセフは、現在6,000人もの子どもたちが武装勢力に関与させられていると推計しています。
ディアバット代表は「武力紛争の中に、子どもの居場所などありません。今回、暫定勢力と共に子どもたちに子ども時代を返すことができたことは大きな励みです。バンギのみならず国内各所で、ユニセフは、戦闘に関わるすべての関係者とともに、この状況を検証し、子どもたちを解放し、子どもたちが家族のもとへ戻れるように活動しています。23名の解放を弾みに、すべての関係者に直ちに武装勢力に関与させられているすべての子どもを開放するよう、活動していきます」と続けました。
解放された子どもたち23名は、家族の所在が確認され、地域社会での受け入れが整うまでの間、ユニセフが支援するトランジット・オリエンテーション・センターに滞在し、基礎的な教育やスポーツ、職業訓練、心のケアを含むライフスキル(生きていくために必要な知識)などを学びます。
2013年5月以降、ユニセフとパートナー団体は、中央アフリカで武装勢力に巻き込まれていた子どもたち229名の解放を確認しています。
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