≪2005年2月7日掲載≫

若いジャーナリストたちの手によるテレビ番組
グルジア公共テレビで放送開始！
＜グルジア＞

【グルジア発、2005年1月31日】

　2005年1月21日午後4時からグルジア公共テレビのチャンネル1にて、コーカサス地方で放映されるテレビ番組「Our Express＜アワー・エクスプレス＞」が始まります。番組制作はグルジア、アルメニア、アゼルバイジャン出身の14才から17才までの若者が担当し、「インターニュース・グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン（世界のオープンメディアの促進を目的とする国際NGO）」が彼らを支援します。このプロジェクトは、資金面で米国国際開発庁（USAID）とユニセフから援助を受けています。

　このテレビ番組はグルジア語で2週間に1回放送されます。ソ連邦崩壊以後、テレビ市場では類を見ない番組です。

　若いジャーナリストたちは、2004年の公開コンテストと研修トレーニング（ユニセフ支援・インターニュース主催）を経て選ばれました。グルジアからは研修に参加した6名（うち何名かは「若者のメディアネットワーク」出身者）が選ばれ、実際の番組制作に携わることになりました。グルジアの若いジャーナリストたちは、アゼルバイジャンやアルメニア出身の仲間たちとともに、2004年7月、海岸沿いの町ウレキ（グルジア西部）で3週間のサマーTVキャンプに参加し、番組制作の技術を磨きました。研修は主にインターニュースが企画立案し、ロシア、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンから招かれた専門家が協力しました。

　またプロジェクトの一環として、ユニセフ支援による1分間の公共広告コンテストの開催も発表されました。14才から17才の子どもたちに、それぞれ違うテーマでシナリオを書いてもらい、その中から優秀なものを選ぶというものです。ここで選出されたシナリオ（例えば健康的なライフスタイルや子どもの権利について扱っているもの）をもとに1分間ビデオを製作。21日放送のグルジア公共テレビ「Our Express」の第1回放送の中で、健康な生活をテーマにしたこの1分間ビデオも放送される予定です。

　「Our Express」はインターニュース・グルジア、国際開発庁（USAID）とユニセフの3年にわたる共同プロジェクトで、若者がメディアを通してそれぞれの問題意識を表現し、テレビ制作の技術を習得できるようにしています。

　番組の長さは30分で、子どもたちや若者に関する各国のニュースが含まれています。ニュースに続いては、一つの決まったテーマをもとに、それぞれの国での事情を調べていく形式をとっています。これによって、各国の若い視聴者がコーカサス内の共通点と相違点を見ることができるようになります。この番組の目的は、テレビの影響力を使い、南コーカサスの3国、アルメニア、グルジア、アゼルバイジャンの若者同士が今までにない交流を育むことにあります。

　若者たちの価値観を育て、コーカサス地域において、思いやりと責任感に根ざした民主主義が発展するよう、若者たちに道徳的なツールを提供しようというものです。

　「Our Express」は最初の1年は月ごとの放送、2年目からは2週間に1回、そして最終的には、3年目に週1回のペースでの放送を予定しています。

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