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エボラ出血熱緊急募金 第5報
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©UNICEF/Guinea/2014 |
ユニセフとパートナー団体はコナクリや感染が出ている地域の市場や協会、モスク、学校などを訪れ、エボラ出血熱の感染への予防策を住民に伝えている。 |
ユニセフは、感染または感染の恐れがある西アフリカ7カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ、コートジボワール、セネガル、マリ、ギニアビサウ、以下7カ国と記載)で、保健省やパートナー団体と主に、携帯電話のテキストメッセージやラジオ番組、TV番組、個別訪問キャンペーンを通じて、致死率の高いエボラウイルスから命を守る情報を拡散しています。
ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所 子どもの生存と発達 アドバイザー長のグイド・ボルギーズは「エボラ出血熱は、この地域の人にあまり知られていませんでした。このような状況下では、根拠のない不安や噂は瞬く間に広く伝わってしまいます。自分や家族の身を守り、危険な誤解が広がらないようにするためにも、エボラ出血熱への対処法と正しい情報を得ることは、これまで以上に重要です」と述べました。
エボラ出血熱が発生している、または感染リスクの高い西アフリカの国々で、ユニセフは、赤十字やWHO(世界保健機関)といったパートナー団体と協力の下、草の根レベルでエボラ出血熱への意識を高め、文化的に慎重な対応が必要とされる広報戦略の立案を続けています。
7カ国では、マスメディアやデジタルメディア、個人のコミュニケーション活動を通じて、モスク、教会、学校、保健センター、市場などでコミュニティや医療従事者に対し、エボラ出血熱への予防策を実施するように働きかけています。また、ユニセフは、石けんや塩素、手袋など、予防に必要な資材を提供しています。
©UNICEF/Guinea/2014 |
日本政府からの支援で、命を救う支援物資を配布することができた。 |
ボルギーズ・アドバイザー長は「ストーリー仕立てのラジオ番組や印刷物、TV番組や携帯電話への音声メッセージ送信など、あらゆる方法を用いて、より多くの人に対処法を伝えるために現地語で発信しています。感染拡大防止は、時間との闘いです。エボラ出血熱は命を奪う病気です。情報の不足や噂に基づく誤った情報は、命を危険にさらします」と強調しました。
「エボラ出血熱にはワクチンがありません。疑わしい兆候が表れたら、すぐに保健センターに患者を連れてきてください。そうすれば、命が助かる可能性も高くなり、感染拡大の予防にもなるのです」と続けました。
ユニセフは、エボラ出血熱への対応のため、ギニアに120万米ドル、リベリア、シエラレオネ、セネガル、ギニアビサウ、マリの周辺国での対応のために130万米ドルの緊急の資金提供を国際社会に要請しています。これらの資金は、西アフリカへの感染拡大を防ぐために、消毒や医薬品、物資、広報の活動に役立てられます。
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公益財団法人日本ユニセフ協会は、緊急支援に備えて設けている臨時拠出積立金より、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国のエボラ出血熱への対応のために各10万米ドル(計30万米ドル)の拠出を行い、エボラ出血熱感染拡大防止を支援します。
©UNICEF/Guinea/2014 |
エボラ出血熱の予防に使用する、塩素を受け取る女性。ユニセフは予防策の発信や支援物資の配布を行っている。 |
■参考情報:ユニセフの取り組み
<ギニア>
<リベリア>
<周辺国>
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