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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ケニア:世界最新鋭の肺炎球菌ワクチンの無償接種が始まる

【2011年2月16日 ケニア・ナイロビ発】

© UNICEF/Kenya/2011/Kun Li
キベラの自宅で、肺炎の予防接種を受けたばかりの子ども(1歳)を抱くタビサ・ムウィカイさん。

先週、ケニアの首都ナイロビで開催された式典で、ムワイ・キバキ大統領により肺炎球菌の予防接種キャンペーンの開始が宣言されました。この無料の予防接種キャンペーンによって、生後1歳未満の全ての子どもたちに肺炎球菌のワクチンが届けられ、ケニア全土で、数千人の子どもたちの命が守られることになります。

ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、プレスリリースを通じて、次のコメントを寄せました。

「より良い栄養状態と適切な衛生施設(トイレ)の提供をはじめとする他の対策と併せて、予防接種活動を強化することによって、状況を一変することができます。数百万人の子どもたちの命を守ることができるのです。」

群集から歓声が湧き上がる中、キバキ大統領は、最初の6人の子どもたちが予防接種を受ける様子を見守りました。この日、お母さんやお父さん方に付き添われた約100人の子どもたちが、一回目の予防接種を受けました。

「子どもの健康を守ることができてともて嬉しいです。近所の赤ちゃんが肺炎で亡くなっているのを目にしてきました。私の子に同じことが起きてほしくはありません。」バージニアちゃん(生後10ヵ月)を抱いたドルカス・ワンジクさんはこう話しました。

革新的な融資制度
© UNICEF/Kenya/2011/Kun Li
ケニアでスタートした肺炎球菌の予防接種キャンペーンの式典で展示された、新ワクチンの世界キャンペーンのバナー。

今回、肺炎球菌ワクチンは、GAVIアライアンスの協力によって、ワクチンのための事前買取制度(Advance Market Commitments; AMC)として知られる革新的な融資制度を利用してケニアに導入されました。この制度は、世界で最も貧しい国々に暮らす子どもたちに、大幅な割引価格でワクチンが提供される仕組みです。今回のキャンペーンは、英国、カナダ、ロシア、ノルウェー、イタリアの5ヵ国とビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けて実施されています。

今回、GAVIアライアンスは、必要なワクチンの購入のために、毎年約400万米ドルを用意します。ケニア政府は、毎年90万米ドルを支払うことになっています。

肺炎は、ケニアの子どもたちの主な死因のひとつで、毎年約3万人が命を落としています。ケニアの年間5歳未満児死亡数12万4,000人の相当数を占めているのです。

革新的なワクチン

キバキ大統領は、今回導入された新しいワクチンを「革新的なもの」と表現し、このキャペーンを支えている全ての支援者とパートナー団体に感謝の意を述べました。そして、予防接種を受ける必要のある子どもたちの両親に対し、近くの保健センターや病院に子どもたちを連れて行くよう呼び掛けました。また、生後6ヵ月間母乳だけで育てる完全母乳育児、清潔な水と石けんを使った手洗い、また呼吸器疾患の子どもたちに迅速な治療を行うことでも、肺炎は防げると訴えました。

キバキ大統領は、子どもの生存に関するミレニアム開発目標の達成をさらに前進させるため、様々な支援が行われていると付け加えました。こうした活動の中には、定期予防接種の他、全ての地域に手本となる保健センターを確立すること、また、全ての地域で20人の保健員を確保すること等が含まれています。

「ケニアの全ての地域で予防接種が実施されることを目指して活動しています。」(キバキ大統領)

最も厳しい立場の人々のために

GAVIアライアンスのエレナ・エバンス最高経営責任者代行は、新ワクチンは最新技術の賜物であると述べ、また、ケニア政府が、この新ワクチンを臨床で使用する最初の国の一つとなったことを讃えました。

ユニセフは、パートナーと緊密に連携して、全ての子どもたちに支援を届けるべく活動しています。ユニセフ東部・南部アフリカ地域事務所のエルケ・ウィッシュ副代表は、次のように話しました。「今世界で最も効果的な最新のワクチンが私たちの手元にあります。ユニセフには、これまで以上に、このワクチンを、最も厳しい立場にある最も支援の届き難い子どもたちに届ける責任があるのです。」

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