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ラオス:世界手洗いの日の取り組み【2011年10月25日 ラオス発】
中庭では、列になった子どもたちが、正しい手洗いの手順を朗唱しながら石けんを泡立て、一斉に手を洗っています。この活動は、今年で4年目を迎えた世界手洗いの日のイベントの一環として行われました。 10月15日に実施されたこのイベントには、2000人以上の子どもたちが参加。手を洗い、清潔にしていることが病気を予防するために大切であることが伝えられました。今年のテーマは、「more than just a day(毎日続けよう)」。日々の生活習慣でありながら‘命を守る’ことにも繋がる手洗いの重要性を強調しました。 シンプルな命を守る方法下痢性疾患と急性呼吸器感染症は、5歳未満児の主な死亡原因となっています。しかしながら、専門家によると、石けんを使った手洗いは、下痢性疾患の約50パーセント、急性呼吸器感染症の25パーセント近くを減らすことができます。この簡単で、安価な方法は、世界中の何万人もの子どもたちの命を救うことができるにもかかわらず、十分に習慣化されていません。 「下痢性疾患と急性呼吸器感染症により、毎年数千人の子どもの命が奪われています。」「ラオス全土の子どもたちにこのメッセージを伝え、多くの人々が実施できるようにするための取り組みを強化しなければなりません。」ユニセフ・ラオス事務所のティム・スチャフター代表はこのように話しました。 また、予防可能な病気は、子どもたちの教育も脅かしています。 「病気は、子どもたちが学校を休んだり、退学したりすることになる大きな理由のひとつです。」「しかし、こうした病気の多くは、日々の手洗いを習慣にするという簡単な方法で、予防することができるのです。」ラオス 教育・スポーツ副大臣リトー・ボアパオ氏はこのように話しました。 世界への拡大ラオスの首都ビエンチャンの子どもたちはクスクス笑い合って、清潔なバケツの水の前でかがみながら手を洗っています。その近くでは、手洗いコンテストに参加している子どもたちに、拍手や声援が送られています。また、絵を描いたり、手洗いの歌を歌っている子どもたちもいます。 この日、ラオス全国の子どもたちの健康と未来を守るべく、正しい手洗いの習慣についてのメッセージが、ラオスの数千校の学校を通じて広められました。 また、世界100ヵ国以上で、2億人以上の人々が同じようなイベントに参加し、子どもたちだけでなくおとなにも、トイレの後や食事の前等には、特に石けんによる手洗いが重要であることが伝えられました。 |