女性の自立支援 融資グループ
<ラオス>
ラオスは、国土の3分の2を山岳・丘陵地帯が占める、豊かな自然に恵まれた国で、約480万の人口の80%は山あいに点在する小さな村々に住んでいます。
農業が中心の小さな村では昔からの伝統的な生活が営まれています。女性は家庭を守るものという考えが根強くあり、女の子の多くは学校に行かずに家で母親の手伝いをしています。また、村の生活に関する決定に女性が口を出すことはほとんどありません。
プントムさんは、ユニセフの協力によってラオスの女性連合が呼びかけた融資グループに参加しています。ひとつのグループは村の女性5〜10人でつくられ、少額の資金を借りて活動します。プントムさんたちは6万キープ(約6千円)を借りて生糸を仕入れ、機織りをし、シン(ラオスのスカート)に仕立てています。活動を始めて一年後には20万キープが手元に残ったので、利子をつけて返済しました。「上の子がもうすぐ学校に行くので、その準備のためにお金を使います」
女性はお金を借りて、自分たちで収入を得る方法を考え、お金を管理することを学びます。グループは毎月一回集まって、活動の様子を知らせあったり貸付金のチェックをしたりするほか、保健や育児、栄養についての勉強をします。
この融資は、ユニセフが最初に貸し付けるお金を援助すれば、地域の女性連合が回収し、また別のグループに貸し付けるというかたちでどんどん広げていくことができます。しかし、ただお金を貸し付けるというだけでは意味がありません。自分たちの力で得たお金をつかい生活を向上させていくことを通して、自分たちの力で何とかしていこうとする意識を育てることが大切なのです。
女性が自立し、生活を変えていくことは、子どもたちの未来そしてラオスの未来にとって大切です。ユニセフは子どもたちがすこやかに育つ社会をめざし、女性が自信をもち社会で能力を発揮することができるよう支援しています。
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