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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち/ストーリーを読む

モザンビーク:ユニセフ、洪水被災地支援に700万米ドルの資金援助を求める

【2013年2月14日 モザンビーク発】

© UNICEF Mozambique/2013/Emidio Machiana

モザンビーク南部を流れるリンポポ川が氾濫。何万人もの人々が深刻な洪水被害に見舞われています。ユニセフは、被災した子どもと女性のニーズに対応するため、国際社会に680万米ドルの支援を要請しています。

1月12日、2番目に高い警戒レベル(オレンジ)が発令され、22日には、最も高い段階(レッド)まで引き上げられました。過去数年間で最悪の洪水被害となっています。中でも、最も深刻な被害を受けているのは、ガザ州南部のショクウェ地区とギジャ地区。80人以上が死亡。最大で20万人が避難生活を余儀なくされています。

「緊急支援物資と資金は、過去数週間で底をついてしまいました。この洪水の規模がお分かりいただけると思います」「洪水被害で、多くの家庭が、一切の家財道具を失い、生活を立て直していかなければならない状況です。そうした人々、特に子どもたちを支援するために、追加の資金が緊急に必要です」ユニセフ・モザンビーク事務所のイェスペルセン・モルチ代表はこう訴えます。

洪水は徐々に引き始め、人々は自宅に戻り始めています。しかし、被災した地域が生活できるような状態を取り戻すためには、大規模な清掃活動も必要です。また、国中部と北部で新たに発生した洪水で、新たに4万5,000を超える人々が避難を余儀なくされました。新たに被災した人々の受け入れ体制を拡大することも、切迫した課題です。

© UNICEF Mozambique/2013/Naysân Sahba

モザンビーク政府は、この洪水被害への対応に1000万米ドルを充てました。また、国連は、独自の緊急対応基金から530万米ドルを支出し、各国政府やNGO、宗教団体の支援も寄せられています。モザンビークで活動する国連機関とNGOで組織する「人道支援チーム」は、支援活動に必要な資金として、国際社会に3,060万米ドルの支援を要請。うち680万米ドルは、子どもを中心とした被災者やコミュニティを支援するユニセフの活動に当てられています。

ユニセフは、清潔な飲料水、適切な衛生設備(トイレ)、避難場所、食料、保健ケア、子どもの保護といった、短期的に、しかし緊急に必要とされているニーズへの対応を緊急支援計画としてまとめました。学校や保健ケア・サービスを提供する施設の設置の他、被災した方々が自宅に帰還した際に、元の生活を取り戻し、家屋を再建し、仕事を再開し、再び農業を開始するための支援も含まれています。

ユニセフは、非常に重要な水と衛生に関する問題に重点を置きつつも、基本的な保健ケア・サービスの格差への対応、十分な栄養の確保、心理社会的な支援も実施していきます。180以上の学校、200の教室も洪水の影響を受け、そこに通う5万4,000人以上の子どもたちの教育が中断の危機に晒されています。ユニセフは、モザンビーク教育省と協力し、仮設教室用のテントと学習用教材の提供も行っています。

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