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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ニジェール:大洪水被害に対応するユニセフ


【2009年9月29日 ニジェール発】

© UNICEF Niger/2009/Holtz
ユニセフは、ニジェール北部で洪水に見舞われた人々のために、避難施設に貯水タンクと給水所を設置している。

ニジェール北部のアガデスは、9月初めから続く前例のないほどの大雨の影響で、深刻な洪水に見舞われています。

「こんな洪水は見たことがありません。」臨時避難所として使われている学校に避難しているタヒリト・アダムさん(70歳)はこう話しました。アダムさんは、この洪水によって避難を余儀なくされた8万人のうちのひとりです。

「夜中に突然起こったんです。」4人の子どもを持つファディマ・アハメドさん(30歳)は、洪水によって家から避難せざるを得なかった様子をこのように話します。「激流が家に入り込んできたみたいでした。一瞬のうちに、水はもう私の腰のあたりまできていました。もう私たちは死んでしまうんだと思いました。何もかも失いました。」

水と衛生施設の確保

多くの人々が、親戚のところに身を寄せていますが、洪水被害に遭った人々のために11の施設が避難所として使用されています。この中には、小学校5校と中学校1校が含まれています。

また、新たに4つの施設が避難所として利用されることになっています。ユニセフは、ニジェール政府とパートナーと共に、こうした避難施設に飲料水と衛生施設(トイレ)のほか、避難所を設置するための資材も提供しています。

感染症の予防
© UNICEF Niger/2009/Holtz
9月の初め、ニジェール北部のアガデスを襲った洪水によって、住む家を追われ所持品を全て失ったファディマ・アハメドさん。

氾濫した河川によって、アガデスの防波堤は破壊され、洪水はアガデス全体におよんでいます。このため、9月11日、ニジェール政府は、国際社会に対し緊急支援を求めました。

感染症の流行は、これまでに報告されていませんが、下痢性疾患とマラリアの感染者数が増えています。特に、5歳未満の数千人の子どもたちは、安全でない水と設備の整っていない衛生施設(トイレ)を原因とするこうした感染症に罹るリスクが高いのです。

こうした状況に対応するため、現在ユニセフは、ニジェール政府、他の国連機関などと協力して、子どもと女性たちが、こうした基本的な支援を受けられるように活動しています。

「ユニセフの最優先事項は、洪水の影響を受けた人々のために、どの避難場所でも必要不可避の社会的サービスを利用できるようにすることです。これには、基礎保健サービス、栄養、飲料水と衛生施設の提供、教育、子どもの保護、社会心理的な支援も含まれます。」ユニセフ・ニジェール事務所のアキル・アイヤー代表は話しました。

ユニセフはまた、健康に役立つ適切な衛生習慣のメッセージも広めています。

支援物資の配布
© UNICEF Niger/2009/Holtz
ニジェールでおきた洪水により避難を余儀なくされた数千人が暮らす避難所のひとつで、家庭用キットを受け取る女の子。

さらに、ユニセフは、洪水の被害を受けた人々のために、様々な生活必需品がまとめられた家庭用キット1,500セットを配布しました。各家庭用キットには、防虫剤処理済の蚊帳2張、フロアマット2枚、石鹸10個、防水シート2枚、貯水タンク2個、毛布2枚、たらい1個、調理用品が含まれています。

「フロアマットや調理用品をいただけて、とても嬉しいです。これまでは、5つの家族で、同じものを一緒に使わなければなりませんでしたから。」5人の母親であるファティマ・アマドウさん(25歳)はこう話します。「ユニセフから頂いた家庭用キットには、蚊帳が2張りも入っていました。この2週間以上、蚊にさされてマラリアに罹ることをとても心配していました。幸運にも、私たちはマラリアに感染したことはありません。蚊帳のおかげで、子どもたちと一緒に安心して眠ることができます。」

子どもに優しい空間

アガデスでの洪水は沈静化しましたが、水溜りやよどんだ水が理想的な蚊帳の発育場所となっています。そのため、この地域ではマラリアの流行が多大な脅威となっているのです。

今後数週間のうちに、ユニセフは、洪水被害に見舞われた生後9ヵ月から15歳までの子どもたちに、ビタミンA補給および、はしかの予防接種キャンペーン実施を計画しています。また、栄養不良の子どもたちへの支援と、心理社会的な支援とレクレーション活動を行える「子どもに優しい空間」の設置を行っています。

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