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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

世界から忘れられた緊急事態
−アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使 ソマリア視察−

【2010年2月5日 東京発】

© UNICEF/NYHQ2009-0636/Michael Kamber

世界の注目が大地震で大きな被害を受けたハイチに注がれる中、今日(N.Y.時間:4日)、ユニセフ(国際連合児童基金)は、女性や子どもが最も危機的な状況に直面している28の国と地域に焦点を当てた報告書『UNICEF Humanitarian Action Report(ユニセフ人道支援報告書)2010』を発表しました。

この中で報告されているのは、かつてのハイチがそうであったように、“世界から忘れられた”国々。しかし貧困、脆弱な社会サービス、劣悪な生活環境、そして自然災害や紛争によって女性や子どもたちが命を脅かされ、希望を奪われ、最も国際社会からの支援を必要としている国々です。

その中の一つ、アフリカ東部に位置するソマリアを、アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使が訪問します。

20年以上続く紛争や近年の干ばつによって現在も150万人以上の国内避難民を抱え、360万人以上(このうち約半数は子ども)が人道的な緊急事態の中にいると報告されているソマリア。

国際社会が認める“政府”がない状態が長年にわたって続き、栄養不良や不衛生な環境、社会サービスの不足から、生まれた子どもの5人に1人は5歳まで生きることができません。予防接種率や就学率は世界で最も低い国のひとつで、安全な水を手に入れられる人は人口のわずか30%という数字も、そこに生きる人々の厳しい生活環境を示しています。また“国”という頼るべき存在がない中、女性や子どもは常に暴力や搾取の危険に晒されています。

一方、国北部を中心に、住民等が協力して小学校や上下水道など基本的社会インフラを建設・運営するなど独自の“国づくり”が始まっている地域もあります。

アグネス大使は、特にこの国の将来を担う子どもたちのために教育の普及や保健・衛生環境の改善、そして根深い差別的慣習(早婚や女性性器切除等)に立ち向かう女性や子どもたちの活動とそれを支えるユニセフの支援を視察し、“世界から忘れられた”国の再起に向けた活動とそこに生きる子どもたちの姿を報告します。

アグネス大使のソマリア視察は2月15日〜23日の予定です。随時本ホームページまた各メディア等を通じて視察の様子をご報告します。

■NHKラジオ第一放送「地球ラジオ」
※ソマリア滞在中のアグネス大使から、電話中継による生放送!
放送日:2010年2月21日(日)
放送時間:17:05〜18:50 ※※アグネス大使出演は17:30頃〜(日本時間)

■NHK教育「視点論点」
放送日:2010年2月26日(金)予定
放送時間:21:50〜22:00

放送日時・内容は事前の予告無く変更される場合がございます。予めご了承ください。

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