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日本ユニセフ協会

お知らせ

インターネット・ガバナンス・フォーラム京都2023

オープンフォーラム#58
オンラインの子どもの安全:インターネット業界の役割と規制の在り方

(Child online safety: Industry engagement and regulation)

テクノロジー企業は、インターネット上で行われる子どもの性的搾取や性的虐待から子どもを保護するにあたり、たとえそうした行為に直接関与していなくても、極めて重要なステークホルダーとなっています。国連の子どもの権利委員会は、各国政府に対し、「デジタル環境に関連して子どもの権利に影響を与えるすべての企業が、その製品やサービスの設計、立案、開発、運用、流通、マーケティングに際して、最高基準の倫理、プライバシー、安全性を遵守する規制枠組み、業界規範、サービス規約を実施する」ことを求めています。

ユニセフが主催する本セッションでは、オンラインの子どもの性的虐待と性的搾取に対処するための、インターネット業界の関与と規制のさまざまなモデルを考察します。

セッションには、オーストラリア、ガーナ、日本の3カ国の専門家が登壇します。日本で2011年に設立された一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会は、子どもの性的虐待のコンテンツを選別・ブロックするインターネット業界の先駆的な取り組みを紹介します。

オーストラリアのeSafety Commissionerは、業界規範・基準や透明性確保義務など、積極的かつ体系的な変革を促すためのさまざまな規制手段について説明します。同コミッショナーは、オーストラリアおよび海外のサイトに載っている児童の性的虐待の素材に対して措置を講じる権限も有しています。

ガーナのサイバーセキュリティ庁は、2020年のサイバーセキュリティ法で導入された通報と削除の手続きに関する知見を提供します。

主催者 ユニセフ(国連児童基金)
登壇者
  • 立石聡明 一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会 副会長兼専務理事
  • Julie Inman Grant, eSafety Commissioner, Australia
  • 鈴木達也 こども家庭庁成育局安全対策課 課長
  • Albert Antwi-Boasiako, Director-General, Cyber Security Authority Republic of Ghana (*リモート登壇)
モデレーター
(会場)
Josianne Galea Baron ユニセフ本部(ジュネーブ)
モデレーター
(オンライン)
Afrooz Kaviani Johnson ユニセフ本部(ニューヨーク)

 

関連するSDGsのターゲット

SDGs5

5.2

規制の枠組みや業界規範、利用規約の履行は、子ども、特に女の子にとってより安全なオンライン環境の構築に貢献することができます。これは、女性と女の子に対するあらゆる形態の暴力をなくすことを目指すSDGターゲット5.2と、あらゆる形態の児童虐待、搾取、人身取引をなくすことを目指すSDGターゲット16.2に合致します。規制当局、政府、利害関係者と協力することで、IT業界は、子どものオンライン上の安全を優先する政策や規制の形成に参画し、あらゆるレベルにおける対応型で包摂的、参加型かつ代表型の意思決定の担保に焦点を当てたSDGターゲット16.7に沿って、この問題に取り組むための集団的アプローチを促進することができます。さらに、業界の関与は、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの強化の重要性を強調するSDGs ターゲット17.6に沿ったものです。


・本ページは、IGF2023公式ページ(2023年9月27日時点)の日本語仮訳です。最新情報は公式ページをご確認ください。

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