氏名:時岡 ゆき
派遣先:バングラデシュ事務所(Education Section)
派遣期間:2008年4月〜8月
バングラデシュの小学校では低修了率が課題となっています。ユニセフはスタイペンド(奨学金)プログラムに出資しており、このプログラムは貧しい子どもたちに奨学金を与えて、就学率、出席率、修了率、教育の質を向上させることをねらいとしています。
私の主な活動は、スタイペンドプログラムに関する文献を読んで整理し、フィールドリサーチを一ヶ月ほど農村で行い、そのプログラムが女子退学率減少に貢献しているかどうかを明らかにするというものでした。私がデータ収集のため学校調査に行ったところ、子どもが週二回開催されるバザール出店のために借り出され、子どもたちが教育を失う機会を奪われる現場をまさに目の当たりにしました。
今回の調査によると、研究対象地域においてスタイペンドプログラムは女子退学率減少に効果が見られませんでしたが、研究結果から教師の出席率が女子の出席率に直接的に関わっており、女子の退学率と留年率にも間接的に関わっていることが明らかになりました。そこで、子どもたちに単に奨学金を与えるだけでなく、教師の出席管理を含めた学校経営にも着目しながら総合的に問題を改善していく必要があると提言しました。
今回のインターンを通して、ユニセフスタッフから時間の有効活用法や、仕事に対する取り組みや姿勢などを学ぶことができました。また、日本人はシャイな人が多いと思いますが、なるべく多くの人と話す機会を設けて知識を深めていったり、ネットワークの構築に励むべきだと思います。
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