アフガニスタンの子どもたちに物資を届ける、希望のトラック部隊
最新写真:険しい国境地帯の山々を越える支援物資輸送隊
イスラマバード 2001年10月11日(ユニセフ)
ペシャワールからファイザバードへ
9月11日に発生した米国でのテロ事件以来、初めてとなるアフガニスタンへの救援物資輸送部隊が、9月29日にパキスタンのペシャワールを出発しました。一刻を争う緊急救援物資110トンと教材90トンを載せたユニセフのトラック部隊を組織したのは、ユニセフのアフガニスタン事務所で教育担当コンサルタントを務める56歳のヘルミオン・ヤングスで、トラック部隊のリーダーを務めたのはユニセフのプロジェクト担当補佐官であるシャフカット・ムニルです。最終目的地、アフガニスタン北東部バダクシャン州の州都ファイザバードへ向けた物資輸送は、大変な作業でした。25台のトラックでペシャワールを出て、450km離れたパキスタン北部のチトラルをめざした後、そこで合計200トンの物資を四輪駆動のジープ95台に分けて積み込み、標高3,800mの国境の村シャー・サレムに運び上げました。さらにロバと馬に荷を積み替えて標高4,500mのシャー・サレム峠を越え、アフガニスタンに入りました。
ヤングスは過去4年間に3度、ユニセフの救援物資部隊を率いて同じルートで物資をファイザバードまで運んだ経験があります。しかし今回は安全上の問題のため、ヤングスはアフガニスタンに入国できず、最終目的地まで同行することができませんでした。
トラック部隊は10月9日、ファイザバードに到着しました。現在救援物資の積み下ろしと、地元NGOへの引き渡しが行なわれているところです。10月13日からは、ファイザバードの国内避難民キャンプや、紛争で破壊された地域で最初の物資配給が行われます。また物資の一部は保管され、この地域への国内避難民が増える冬に使われることになっています。
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現在アフガニスタン国内への物資輸送は、パキスタンのペシャワールやクエッタ、イランのマシャード、トルクメニスタンのトルクメンラバードなどから続けられています。
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ペシャワールのWFP(世界食糧計画)の倉庫で、輸送トラックに積み込まれるユニセフの緊急支援物資や教材など |
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シャー・サレム山地を超えるのに備えて、シャー・サレム村でロバや馬に積みかえられる前の緊急支援物資 |
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シャー・サレム村。父親を手伝って、ユニセフの支援物資を馬やロバに積みかえるアフガンの少年 |
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シャー・サレム村で出会った幼いアフガンの子どもは、「いつになったらパキスタンに入れるの?」とたずねました |
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アフガニスタン国境へ向かう道の途中、シャー・サレム峠を超えるヘルミオン・ヤングス |
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ロバにユニセフの緊急支援物資を積み、シャー・サレム峠をあがりアフガニスタン国境へ向かうポーター達 |
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馬にのせられシャー・サレム峠を超えるユニセフの緊急支援物資 |
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アフガン難民緊急募金へ |