HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > アフガニスタン 2001/11/9
財団法人日本ユニセフ協会




アフガニスタンおよびパキスタンの全国予防接種デー
子どもたちにポリオ予防接種を実施(2001年11月6日〜8日)

イスラマバード、2001年11月9日

UNICEFスポークスマン、チュルホ・ヒュン(Chulho Hyun)

アフガニスタンとパキスタンの保健機関は、11月6日〜8日にかけて、数千人の訓練を受けたボランティア達のネットワークととユニセフ、世界保健機構(WHO)の支援のもとで、何百万人もの子どもたちにポリオの予防接種を行いました。

アフガニスタンでは、計画されていた540万人の子どもたちへの接種は大きな問題なく行われましたが、マザール地域の2つの地区について、保健チームが到着するのに苦労したということです。理由はまだ明らかになっていません。
3,000万人の子どもたちへの予防接種を予定していたパキスタンでも、特に大きな問題は報告されていません。

アフガニスタンからの限られた情報ですが、ポリオ経口ワクチンとビタミンAの量は十分で、保管のための機器もきちんと機能し、予防接種キャンペーンはほぼスケジュール通りに行われたということです。

3日間の期間が終わって、現在、実際に接種を受けることのできた子どもの数を調査中です。
できるだけ早く結果をお知らせする予定ですが、早い時期の調査結果によると、2日目のカブールでは、116,338人の5歳未満の子どもたちがポリオの経口ワクチンの接種を受け、7152人がビタミンAを投与されています。アフガニスタンの正確な数字がわかるまでには数週間かかると思われます。

ユニセフは、パキスタンの予防接種キャンペーンとあわせて、アフガニスタンで家から家へと巡回する予防接種が行われたことは、さまざまな点で意義があったと確信しています。
これは、アフガンの保健機関とアフガンの人びと自身が、ポリオ根絶のための活動に真剣に取り組んでいることのあらわれです。長年続けてきた公衆衛生活動をやり遂げようとしているのです。
保健チームにとっても、子どもたちや親たちに接するとてもいい機会になり、衛生面での幅広いニーズに関して効果的な情報を得ることができました。

また、ポリオ経口ワクチンだけでなく、命を守る栄養素であるビタミンAを投与できたことはとても重要なことです。なぜなら、ビタミンAは免疫システムを高め、子どもの死亡率を下げる効果があると証明されているからです。

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