財団法人日本ユニセフ協会
HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > アフリカ 2006/8/29



ウガンダ:20年の内戦に終止符
ユニセフ事務局長が声明を通じ歓迎を表明

【2006年8月29日 ニューヨーク・ジュネーブ・ナイロビ・カンパラ発】

ユニセフは、ウガンダ政府と反政府軍「神の抵抗軍」(LRA)の協定が結ばれ、20年間に渡る武装闘争に終止符を打つ道筋がつけられた事に、歓迎の意を表明します。

私たちは、ウガンダ政府とLRA双方に対し、この好機を十分に活用し、包括的な和平協定を通じて20年間に及ぶ内戦を最終的に解決し、女性と子どもの問題を最優先の課題とし、その解決に取り組むよう強く求めます。

我々は、今回結ばれた協定が「LRAの(子ども・女性を含む)一般構成員については、人道支援機関の保護のもとで再配置し、特別な手当てをする」としていることに期待を寄せています。

この観点から、ユニセフは、ウガンダ北部地域で、これまで家族や生まれ育ったコミュニティから引き離されてきた全ての子どもと女性たちを、直ちに帰還させるよう求めます。

ユニセフは、様々な協力団体と力を合わせ、帰還する子どもと女性に対し、適切で必要な支援や保護を提供し続けます。ユニセフはまた、恩赦・特赦委員会、地方自治体、各宗教指導者、国内外の人道支援団体らと協力し、(捕虜等の)解放、受け入れ、社会復帰を支援する準備を十分に整えています。

「子どもの保護」は人類共通の緊急課題です。誘拐された子を含め、家族から引き離された全ての子どもたちを家族や親類の元や生まれ育った社会に戻すことは重大な課題です。ウガンダの子どもや女性が一様に、保健、教育、安全な飲料水、住居、(様々な脅威からの)保護をはじめ、様々な最低限の社会サービスの恩恵を受けられるようにしなければならないのです。

この協定は、南スーダン政府の仲介によりジュバで合意されました。