現在ソマリアでは、約180,000人の子どもたちが急性栄養不良、その中の25,000人が重度の栄養不良であると推定されます。

つまり、子どもたちの6人に1人は急性栄養不良、40人に1人は重度の栄養不良で苦しんでいるのです。この数値は半年前と比べて11%も増加しています。

ユニセフは、栄養状態が悪化の一路を辿るソマリアで、より多くの子どもたちに質の高い支援を提供できるよう、栄養分野の介入事業を拡大しています。

避難民キャンプが集中している場所は最も栄養不良に陥りやすくなっています。

モガディシュ地域やその周辺では、長引く紛争と安全性の欠如のため、多くの人びとが避難民となっています。また、アフゴイ地域には300,000人以上の避難民を抱える非常に大きな避難民キャンプがあり、アフゴイ地域に住む人びとの栄養状態は特に深刻な状況です。

ユニセフと協力団体は、アフゴイ地域とモガディシュの避難民キャンプに住む5歳未満の子どもたち54,000人に、二回目のUNIMIX（ビタミンとミネラル包含の栄養補助食品）の配布を行いました。
また、８月から年末にかけて、ユニセフは協力団体とともに、ボサソ、ガローウェ、ガルカイヨにある避難民キャンプに住む子どもたちにも提供していきます。この包括的な摂食計画は、ソマリアの高い栄養不良率に警鐘を鳴らす、ユニセフの栄養プログラムの一環です。

「これまでも私たちは世界中の皆様の力強いご支援に支えられ、ソマリアの子どもたちのために活動してきましたが、増加する栄養不良の子どもたちと、人道支援を必要する人びとを救うための効率的な事業を継続・展開していくためには、より一層のご支援が必要な状態です。」（ユニセフ・ソマリア事務所クリスチャン・バルスレフ-オルセン代表）