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東日本大震災緊急募金 第53報
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© 日本ユニセフ協会 |
3月25日にスタートした、被災地の子どもたちに日本全国のみなさまの想いの詰まった「えほん」と「えがお」を届ける『ユニセフ ちっちゃな図書館』プロジェクト。すでに約10万冊の絵本や児童書が、300箇所を超える避難所や幼稚園、保育園、小学校等に届けられています。
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「ちゃっこいとはどういう意味ですか?」と子どもたちに呼びかけると、「小さい!」と答える子どもたち。「名前はちゃっこい絵本館ですが、大きな夢とたくさんの本がつまった絵本館です」と話す遠藤定治教育長。 |
こうした場所の一つが、5月10日、宮城県牡鹿郡女川町にオープンした『女川ちゃっこい絵本館』です。震災前、女川町では、今年6月のオープンを目指して、「絵本図書館」の準備が進められていました。しかし、この計画は、3月11日の大津波によって、開館に向けて集められていた4万冊の絵本とともに流されてしまいました。そこに寄せられたのが、「ちっちゃな図書館」プロジェクトや、他の市民団体、企業などから寄贈された約5000冊の絵本。日本ユニセフ協会は、「子どもに優しい空間」支援の一環として、本棚やマットなども用意。「ちっちゃな図書館」プロジェクトに無償でご協力いただいたクリエーターの方々から、部屋や本の陳列の仕方など、デザイン面での協力もいただき、女川町立第二小学校の一角に、子どもたちが集い、絵本を読んだり読み聞かせを楽しんだりできる、子どもたちに優しい『女川ちゃっこい絵本館』が開設されました。
準備段階からずっと楽しみにしていたという子どもたち。絵本館オープンと同時に、大急ぎで駆けていき、絵本に飛びつきました。
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『女川ちゃっこい絵本館』オープンに向けて準備を進めるボランティアの皆さん。 |
「絵本がなかったからうれしい。」「パズルの本とかが読みたい。」「やっと本が読めると思った。物語の本が読みたい。」 そんな声とともに、子どもたちからは、「かわいい!」という声も。「バック・トゥ・スクール(学校に戻ろう)」や「バック・トゥ・幼稚園」キャンペーン、お母さんと赤ちゃんの保健支援などのために、休日も無く早朝から深夜まで被災各地を駆け回る中、その合間を使い、ボランティアの皆様のご協力を得ながら、「絵本館」の飾りつけを行った日本ユニセフ協会緊急支援本部宮城チームのスタッフにも、笑顔がこぼれました。
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オープン式典に出席したユニセフの日本人専門家、國井修医師が、「UNICEFを知っている人?」聞くと、みんなが「知ってる!バッグをもらった。」と答えてくれました。 |
この日のオープン式典に出席された教育委員会生涯学習課の山下由希子さんは、次のように語ってくださいました。
「子どもたちは、絵本館ができる準備段階からずっと楽しみにしていました。ダンボールだらけのスペースに、徐々に本が並んで行き、自分たちが読みたかった本が読めるということでとっても喜んでいます。」「家が流されてしまったこどもたちがほとんどなので『これ、家にあった本だ!』という嬉しそうな子どもの笑顔が印象に残りました。女川町はもともと読み聞かせに力を入れていた町で、毎週金曜日にお母さんたちがボランティアで読み聞かせをしていたので、子どもたちの本に対する思いはとても強いものでした。」「一歩外に出ると、茶色とがれきしかない町のなかで唯一のカラフルで癒される空間なので、先生方も、ここを通るたびに気分が明るくなると言っています。子どもたちが喜んでいる姿を見て、お母さんも明るい気持ちになり、それがどんどん広がっていく気がしています。これを土台にして、町が復興したら図書館をつくろうと思います。」
また、今回『女川ちゃっこい絵本館』のディスプレイなどにご協力くださった電通ソーシャル・デザイン・エンジン コピーライターの田村綾さんは、次のように話します。
「本が読めるだけでなく、ワクワク楽しい気持ちになる空間になり、とても嬉しいです。ちゃっこいけれど、夢は大きな『ちゃっこい絵本館』。多くの方のたくさんの愛情がつまった絵本館だと思います。」
絵本の読み聞かせをはじめると、泣いている子どもも、いつのまにか笑っていたり・・・。絵本の読み聞かせは、子どもと触れあい、子どもを笑顔にする、かけがえのない時間です。もしお近くに被災した子どもたちがいたら、絵本の読み聞かせをしてあげてください。一人でも多くの子どもたちの笑顔をつくるために、日本ユニセフ協会もできることからはじめています。日本ユニセフ協会は、子どもたちやお母さんの支援を中心に、支援活動を続けています。
「ちっちゃな図書館」プロジェクトには、全国から、当初の予想を遥かに上回る数の絵本や児童書をお寄せいただきました。日本ユニセフ協会では、東日本大震災で被災された地域や、避難している子どもたちを受け入れられている地域の皆様に、「ちっちゃな図書館」をお送りしています。
受付は終了しました(2011/12/12)
30万冊以上の善意が被災地の子どもたちの元へ »
支援先 (県別) |
支援物資 | 到着日 | 数量 | 寄贈企業 | 備考 |
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宮城 | 水 | 3月19日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
福島 | 水 | 3月22日 | 12,672本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | 男児・女児用下着 | 3月22日 | 20万枚 | ||
岩手 | 男児・女児用下着 | 3月23日 | 3万枚 | ||
福島 | 水 | 3月23日 | 4680本 | キリンMCダノンウォーターズ(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | 子ども用靴 | 3月23日 | 10000足 | ||
宮城 | 子ども用おむつ | 3月24日 | 80パック | P&G | |
岩手 | 子ども用下着 | 3月24日 | 9700枚 | ||
福島 | 水 | 3月24日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
岩手 | 靴 | 3月26日 | 1404足 | アキレス(株) | |
岩手 | 男児・女児用下着 | 3月27日 | 28,266枚 | ||
岩手 | 長靴 | 3月27日 | 7462足 | ||
岩手 | お尻ふき | 3月28日 | 1200個 | P&G | 赤ちゃん用 |
宮城 | レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 | 各50 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
岩手 | レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 | 各50 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
宮城 | ランドセル | 4月6日 | 70個 | 日本ニューバッグチェーン | |
岩手 | ランドセル | 4月6日 -7日 |
340個 | セイバン | |
宮城 | 学校用かばん | 4月8日 | 18,000個 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
岩手 | 学校用かばん | 4月8日 | 18,000個 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
宮城 | 防犯ブザー | 4月8日 | 5,000個 | ||
岩手 | 防犯ブザー | 4月8日 | 5,000個 | ||
宮城 | 軽自動車 | 4月8日 | 3台 | ||
福島 | 水 | 4月11日 | 1536本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | レクリエーションキット 補充素材 |
4月12日 | 60セット | ||
宮城 | ミニカー | 4月12日 | 約1200 | タカラトミー | |
相模原* | 水 | 4月12日 | 12288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | プレイマット | 4月13日 | 2種 各80枚 |
IKEA | |
宮城 | お絵かきセット | 4月13日 | 60セット | IKEA | |
岩手 | 保育園用いす・テーブル・座卓 | 4月14日 | いす75脚・テーブル11台・座卓9台 | 被災した各幼・小・中・高と移転先へ | |
宮城 | 原付バイク | 4月15日 | 5台 | ||
岩手 | 小・中学生用ノート・文具セット | 4月15日 | (16,700セット) | ||
宮城 | PC183台・コピー・FAX複合機(57台)・プリンター(61台) | 4月18〜21日 | 各幼・小・中・高と移転先へ | ||
福島 | 移動式黒板 | 4月21日 | 10台 | ||
福島 | 仮設トイレ | 4月21日 | 20基 |
ちっちゃな図書館送付状況:約250件(4月28日現在)
*被災者受け入れ場所
※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。
2011年4月28日午前9時現在 (広報室まとめ)