|
東日本大震災緊急募金 第64報
|
© 日本ユニセフ協会 |
日本ユニセフ協会では、東日本大震災で被災した未就学児をケアする教職員や保護者を対象に、日本プレイセラピー協会との共催で、5月29日(日)と30日(月)の2日間にわたり、宮城県内の保育園、幼稚園でのプレイセラピー研修を実施。現在、参加者を募集しています。
日本ユニセフ協会は、震災直後から被災した子どもたちへの心のケアの重要性を訴え、その支援に取り組んできました。避難所などで子どもたちに接するボランティアの方々に対する、ユニセフなどが世界的に使っている被災直後の子どもたちへの接し方マニュアル(行動倫理規定)などを使った研修や、再開された保育園や幼稚園に園児たちが戻る時期には、先生や保護者を対象に遊びを通した心のケア(プレイセラピー)の研修を実施してまいりました。これまで、プレイセラピー研修を受けた教職員や保育士、ボランティアの方々からは「震災の後、子どもへの接し方が分からず戸惑っていたので、研修を受けてよかった」「他の園との情報共有がなかなかできなかったので、今日それぞれの園の悩みがきけ、自分ひとりではないと安心した」という感想が寄せられています。
日本ユニセフ協会では、子どもたちの心理社会的支援を家庭と施設の両方から包括的に展開できるよう、震災2ヶ月目を迎えた今月中旬から、宮城県・岩手県の沿岸部被災地を中心に、改めて子どもの心のケアのためのプレイセラピー研修を実施しています。
■5月29日/30日のプレイセラピー実施予定(宮城)
日 程 | 施設名 | 対象/定員 |
---|---|---|
5月29日(日) | 新月保育所 | 保育士 各セッション約35名 |
5月30日(月) | 相川保育所 | 保護者18名 保育士7名 |
なとり幼稚園 | 幼稚園教諭25名 |
***
プレイセラピー(遊戯療法)について:
© 日本ユニセフ協会 |
プレイセラピーは、安全な環境と遊び道具を使って、子どもたちに自分の気持ち、考えや行動を表現する場を与えるために、教職員や保護者がその方法を学び、手伝うものです。子どもたちが、おとなのように、言葉で自分たちの気持ちを表現できるようになるには、小学校高学年11、12歳くらいからだと言われています。1920年〜1930年代、児童臨床家は言葉の発達途上である子どもたちが他の手段で自分たちの気持ちを表現する方法は何か、それをセラピーの中で使うことはできないのかと考え、「遊び」をセラピーの中に取り入れるようになったのがプレイセラピーの始まりです。
プレイセラピーは、子どもへの心理療法として実際に効果があるのかを測定する科学的な研究が近年盛んに行われており、その効果が実証されてきています。たとえ、いつも通りに見える子どもにも、今、心のケアが大切です。ひとりでも多くの子どもたちの笑顔をつくるために、日本プレイセラピー協会のご協力も得て活動しています。
支援先 (県別) |
支援物資 | 到着日 | 数量 | 寄贈企業 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
宮城 | 水 | 3月19日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
福島 | 水 | 3月22日 | 12,672本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | 男児・女児用下着 | 3月22日 | 20万枚 | ||
岩手 | 男児・女児用下着 | 3月23日 | 3万枚 | ||
福島 | 水 | 3月23日 | 4,680本 | キリンMCダノンウォーターズ(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | 子ども用靴 | 3月23日 | 10,000足 | ||
宮城 | 子ども用おむつ | 3月24日 | 80パック | P&G | |
岩手 | 子ども用下着 | 3月24日 | 9,700枚 | ||
福島 | 水 | 3月24日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
岩手 | 靴 | 3月26日 | 1,404足 | アキレス(株) | |
岩手 | 男児・女児用下着 | 3月27日 | 28,266枚 | ||
岩手 | 長靴 | 3月27日 | 7,462足 | ||
岩手 | お尻ふき | 3月28日 | 1,200個 | P&G | 赤ちゃん用 |
宮城 | レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 | 各50 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
岩手 | レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 | 各50 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
宮城 | ランドセル | 4月6日 | 70個 | 日本ニューバッグチェーン | |
岩手 | ランドセル | 4月6日 -7日 |
340個 | セイバン | |
宮城 | 学校用かばん | 4月8日 | 18,000個 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
岩手 | 学校用かばん | 4月8日 | 18,000個 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
宮城 | 防犯ブザー | 4月8日 | 5,000個 | ||
岩手 | 防犯ブザー | 4月8日 | 5,000個 | ||
宮城 | 軽自動車 | 4月8日 | 3台 | ||
宮城 | サプリメント | 4月上旬〜 | 4,000ボトル | ||
福島 | 水 | 4月11日 | 1,536本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | レクリエーションキット 補充素材 |
4月12日 | 60セット | ||
宮城 | ミニカー | 4月12日 | 約1,200 | タカラトミー | |
相模原* | 水 | 4月12日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | プレイマット | 4月13日 | 2種 各80枚 |
IKEA | |
宮城 | お絵かきセット | 4月13日 | 60セット | IKEA | |
岩手 | 保育園用いす・テーブル・座卓 | 4月14日 | いす75脚・テーブル11台・座卓9台 | 被災した各幼・小・中・高と移転先へ | |
宮城 | 原付バイク | 4月15日 | 5台 | ||
岩手 | 小・中学生用ノート・文具セット | 4月15日 | (16,700セット) | ||
宮城 | PC183台・コピー・FAX複合機(57台)・プリンター(61台) | 4月18〜21日 | 各幼・小・中・高と移転先へ | ||
福島 | 移動式黒板 | 4月21日 | 10台 | ||
福島 | 仮設トイレ | 4月22日 | 20基 | ||
福島 | 放射能量測定器 | 4月28日 | 14台 | 相馬市各学校へ | |
岩手 | 更衣室・授乳用仕切りシステム | 4月29日 | 21セット | ||
埼玉* | 牛乳 | 4月末〜 | 加須市双葉町避難所 | ||
埼玉* | ヨーグルト | 5月初旬〜 | ダノンジャパン(株) | 加須市双葉町避難所 | |
岩手 | クーピー(120セット)/絵の具(240セット) | 5月13日 | |||
岩手 | 卓上電気スタンド | 5月14日 | 15台 | ||
岩手 | 文具セット | 5月16日 | 840セット | ||
福島 | ロッカー | 5月16日 | 22セット | 南相馬市教育委員会へ | |
福島 | PC | 5月16日 | 1台 | 石川町教育委員会 |
ちっちゃな図書館送付状況:約11万冊が350箇所以上に発送済み。(5月16日現在)
福島「おもいっきり!そとあそび」プロジェクトの参加児童数(予定含む):約5600名(5月26日現在)
*被災者受け入れ場所
※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。
2011年5月16日午前9時現在 (広報室まとめ)