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東日本大震災緊急募金 第71報
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© UNICEF Japan/2011/Sato |
7月に東京のユニセフハウスを訪問する予定の宮城県女川町立第一中学校女子ソフトボール部の練習に、飛び入りで参加したレーク事務局長。家や家族を失った子どもたち。しかし、彼女たちの力強いプレーや歓声は、女川町の人々に勇気を与えている。 |
「世界の最も貧しく最も困難な立場にある子どもたちとその家族に手を差し伸べることが、今、求められています。」これは、先週、日本政府、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP),世界銀行およびユニセフの共催で開催された『ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合』を通じて、ユニセフのアンソニー・レーク事務局長が国際社会に訴えたメッセージです。
東京で開催されたこの会合では、2015年のミレニアム開発目標達成期限を目前に控え、国際機関や各国政府の代表が一同に会し、これまでの進捗状況を見直し、どれだけのことが達成されたのかが改めて確認されました。
開会の冒頭、菅直人首相は、「本日、震災から間もない時期にもかかわらず、当初の予定通り、『MDGsフォローアップ会合』を開催できたことを嬉しく思います。」「これは、この世界的な取組において引き続き積極的な役割を果たしていくとの、私たち日本の決意の表れと理解していただければ幸いです。」と挨拶されました。
会合に出席した国際機関や国際NGO組織、民間企業の代表者や、110ヵ国以上の各国政府代表者は、このような新たな挑戦の時こそ、全ての人々の幸福を達成することが重要であると合意。2015年のミレニアム開発目標(MDGs)達成のため、人間の安全保障、公平性、相互援助、持続可能性を指針として用いることを確認しました。
「全体としてMDGsが達成されたとしても、弱い人たちが取り残されるような社会は安定し得ません。」「持続可能な形でMDGsを達成するためには、格差を是正し、弱い人たちに配慮した『優しい社会』をつくることが必要です。」 本会合の議長を勤めた松本剛明外務大臣はこのように述べました。
また、レーク事務局長は、会議の中のスピーチを通じ、日本の長年にわたる他国への支援を賞賛しました。
「日本政府の一貫した支援と、日本の人々の変わることのない寛大さは、既に(世界中の)数え切れないほどの人々の生活を改善してきました。」「(支援に活用できる資源と時間が限られている中、私たちは)最大の利益を生み、また最大の持続可能な結果を得ることができる(最も困難な状況に置かれている)分野や地域への支援に集中して取り組まなければなりません。そして、これこそが、エクイティー(公平性)アプローチであり、また、人間の安全保障に一層の焦点を合わせることであり、達成すべきことなのです。」
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東日本大震災の被災地でボランティア活動を行ったボランティアの若者たちとレーク事務局長。 |
今回の滞在中、レーク事務局長は、ユニセフ議員連盟の代表者とも面会。また、東日本大震災の被災地で、ボランティアとして活動した5つの大学の学生たちとも話す機会を持ちました。学生たちは、日本や海外で支援を必要としている人々への支援活動を継続していきたいと決意を語りました。
4日(土)、レーク事務局長は、震災による津波の影響で488人の死者を出し、454人がいまだに行方不明となっている宮城県女川町で、多くの子どもたちを含む被災地の人々から話を聞きました。レーク事務局長は、黒柳徹子ユニセフ親善大使と、アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使と共に、小学校と中学校、また体育館に設置された避難センターを訪れました。
日本ユニセフ協会は、被災地の子どもたちのために、保健、栄養、教育、子どもの保護の各分野で支援活動を続けています。
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日本ユニセフ協会などの支援で、町立女川第二小学校に設置された『ちゃっこい絵本館』で、子どもたちに囲まれるレーク事務局長(中央)と黒柳徹子ユニセフ親善大使(右)、アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使(レーク事務局長左)。 |
「黒柳大使やアグネス大使が、子どもたちを含む避難を余儀なくされた人々に話しかけたり、歌を歌ったりしている時、笑っている人もいれば、泣いている人もいることに気がつきました」と、レーク事務局長。「これは、とても適切なことだと思います。笑われるということは、その方々の強さや精神、勇気を反映しているものですし、泣かれるということは、このような大災害において人間的で自然なことなのですから。」
さらに、レーク事務局長は次のように付け加えました。「世界中のユニセフ協会を通じて寄せられている支援に支えられ、この被災地の子どもたちが置かれた状況に具体的な変化をもたらしている、日本のユニセフファミリーのスタッフ一人ひとりを誇りに思います。」
支援先 (県別) |
支援物資 | 到着日 | 数量 | 寄贈企業 | 備考 |
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宮城 | 水 | 3月19日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
福島 | 水 | 3月22日 | 12,672本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | 男児・女児用下着 | 3月22日 | 20万枚 | ||
岩手 | 男児・女児用下着 | 3月23日 | 3万枚 | ||
福島 | 水 | 3月23日 | 4,680本 | キリンMCダノンウォーターズ(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | 子ども用靴 | 3月23日 | 10,000足 | ||
宮城 | 子ども用おむつ | 3月24日 | 80パック | P&G | |
岩手 | 子ども用下着 | 3月24日 | 9,700枚 | ||
福島 | 水 | 3月24日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
岩手 | 靴 | 3月26日 | 1,404足 | アキレス(株) | |
岩手 | 男児・女児用下着 | 3月27日 | 28,266枚 | ||
岩手 | 長靴 | 3月27日 | 7,462足 | ||
岩手 | お尻ふき | 3月28日 | 1,200個 | P&G | 赤ちゃん用 |
宮城 | レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 | 各50 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
岩手 | レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 | 各50 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
宮城 | ランドセル | 4月6日 | 70個 | 日本ニューバッグチェーン | |
岩手 | ランドセル | 4月6日 -7日 |
340個 | セイバン | |
宮城 | 学校用かばん | 4月8日 | 18,000個 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
岩手 | 学校用かばん | 4月8日 | 18,000個 | ユニセフ物資供給センターより調達 | |
宮城 | 防犯ブザー | 4月8日 | 5,000個 | ||
岩手 | 防犯ブザー | 4月8日 | 5,000個 | ||
宮城 | 軽自動車 | 4月8日 | 3台 | ||
宮城 | サプリメント | 4月上旬〜 | 4,000ボトル | ||
福島 | 水 | 4月11日 | 1,536本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | レクリエーションキット 補充素材 |
4月12日 | 60セット | ||
宮城 | ミニカー | 4月12日 | 約1,200 | タカラトミー | |
相模原* | 水 | 4月12日 | 12,288本 | VanaH(株) | 2Lペットボトル |
宮城 | プレイマット | 4月13日 | 2種 各80枚 |
IKEA | |
宮城 | お絵かきセット | 4月13日 | 60セット | IKEA | |
岩手 | 保育園用いす・テーブル・座卓 | 4月14日 | いす75脚・テーブル11台・座卓9台 | 被災した各幼・小・中・高と移転先へ | |
宮城 | 原付バイク | 4月15日 | 5台 | ||
岩手 | 小・中学生用ノート・文具セット | 4月15日 | (16,700セット) | ||
宮城 | PC183台・コピー・FAX複合機(57台)・プリンター(61台) | 4月18〜21日 | 各幼・小・中・高と移転先へ | ||
福島 | 移動式黒板 | 4月21日 | 10台 | ||
福島 | 仮設トイレ | 4月22日 | 20基 | ||
福島 | 放射能量測定器 | 4月28日 | 14台 | 相馬市各学校へ | |
岩手 | 更衣室・授乳用仕切りシステム | 4月29日 | 21セット | ||
埼玉* | 牛乳 | 4月末〜 | 加須市双葉町避難所 | ||
埼玉* | ヨーグルト | 5月初旬〜 | ダノンジャパン(株) | 加須市双葉町避難所 | |
岩手 | クーピー(120セット)/絵の具(240セット) | 5月13日 | |||
岩手 | 卓上電気スタンド | 5月14日 | 15台 | ||
岩手 | 文具セット | 5月16日 | 840セット | ||
福島 | ロッカー | 5月16日 | 22セット | 南相馬市教育委員会へ | |
福島 | PC | 5月16日 | 1台 | 石川町教育委員会 | |
宮城 | コピー機(2台)/PC(2台)、プリンター(2台) | 5月 | 東松島市保育所/亘理町保育所2ヶ所) | ||
岩手 | 受水槽、浄化槽、給水タンク | 5月工事 | |||
宮城 | ソーラー式ワクチン冷蔵庫 | 5月18日 | |||
福島 | 扇風機 | 5月30日 | 112台 | 南相馬市教育委員会 | |
福島 | マスク | 5月30日 | 10万枚 | 南相馬市教育委員会 |
ちっちゃな図書館送付状況:約13万冊が650箇所以上に発送済み。(6月6日現在)
福島「おもいっきり!そとあそび」プロジェクトの参加児童数(予定含む):約5600名(5月26日現在)
*被災者受け入れ場所
※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。
2011年6月1日午前9時現在 (広報室まとめ)