東日本大震災緊急募金 第89報
第58回岩手県中総体 相撲競技開催
【2011年7月20日 岩手発】
7月18日、第58回岩手県中学校総合体育大会(岩手県中総体)相撲競技が、県営武道館・相撲場で行われました。毎年熱戦が繰り広げられている歴史のある本大会には、猛暑にもかかわらず、早朝からたくさんの人々が詰めかけ、大きな声援が送られていました。
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猛暑の中、選手達は早朝から緊張感を漂わせて試合前の練習を念入りに行っていました。 |
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開会式の様子 |
開会式では、開会宣言に続いて岩手県相撲連盟会長より、「この度の震災により県内でも大きな犠牲を被りました。県民のみなさんは前を向いてがんばろうとしています。心が傷つき、心が折れそうになった方もいると思います。そんな中、みなさんが練習の成果を発揮し、あきらめない姿を見せることが、県民のみなさんに元気と勇気を与えることでしょう」と、祝辞が送られました。
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選手宣誓をする大槌町立大槌中学校の岩間弘将選手。 |
次に、昨年度優勝校で、東日本大震災で被災した大槌町立大槌中学校の岩間 弘将主将が優勝旗を返還し、「震災で大きな影響を受けましたが、支援してくださった方々に元気な姿を見せ、正々堂々と戦うことを誓います」と、選手宣誓を行いました。この優勝旗は、震災で流出してしまった優勝旗に代わり、県内の中学校OBの支援により新しく寄贈されたものです。
初戦の団体戦。寄り切りや切り返し、上手投げ、土俵際での逆転勝ちと、熱戦が繰り広げられました。団体戦1部の決勝戦は、昨年度優勝校の大槌中学校と、昨年度準優勝校の西根第一中学校の戦いとなり、西根第一中学校が優勝を決めた瞬間、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こり、選手たちへの感嘆の声が響き渡りました。
続く個人戦も白熱した対戦が続きました。予選トーナメントを勝ち抜いた6人の総当りで行われた決定戦の3年生の部では、2人が4勝1敗となり、改めて優勝決定戦が行われました。優勝を決めた選手も、負けてしまった選手も土俵から下りると涙を流し、気迫溢れる全力プレーを見せました。
3年生の個人優勝を決めた西根第一中学校の松浦智哉選手は、「とても嬉しいです。今まで、大槌中学校の小原祐也選手に一度も勝ったことがなかったんです」と、喜びを語りました。
惜しくも準優勝でしたが、全国大会への切符を手にした大槌中学校の小原祐也選手は、「大変なこともあったけど、練習できて試合もできてよかったです。去年優勝したので今はくやしい気持ちでいっぱいです」と、話しました。
同じく全国大会出場を決めた大槌中学校の岩間 弘将選手は、「応援してくれてありがとうございました。仲間がいたからここまでやってこられました。他の県の人に、気持ちで負けないようにしたいです」と、全国大会への意気込みを語りました。
岩間弘将選手の母親の幸代さんは、「全国大会へいけるとは思っていなかったので、とても驚いています。震災で家は流されて仮設で生活していて、思うようにできないこともあったと思いますが、こうして結果を出すことができて、とても嬉しいです」「被災しても、子どもは強いですね。子どもたちから元気をもらっています」と、話しました。
大槌中学校相撲部の監督の杉浦学先生は、試合後に次のように話してくださいました。
「結果は、最高なものではありませんでしたが、最低限のことはできたと思います。相撲を中継してくださって、本当にありがとうございました。大槌町のみなさんも見て喜んでくれたと思います。」「震災後、1ヵ月半くらいは練習ができませんでした。選手達はみんなよくやったと思います。全国の皆さんの支援があって頑張ってこられました。選手の頑張っている姿を全国のみなさんに見せたいと思います。」
日本ユニセフ協会は、被災した岩手県沿岸地域の中学生が、他の地域の中学生と同じように全国大会を目指し、これまで積み上げてきた練習の成果を発揮するチャンスを平等にもてるよう、本大会を支援してきました。この相撲競技は、東日本大震災で大きな影響を受けた大槌町立大槌中学校相撲部を応援しようとUstreamで中継され、大槌町では地域の方々が集まって声援を送りました。
写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会
現在の支援物資到着状況
支援先
(県別) |
支援物資 |
到着日 |
数量 |
寄贈企業 |
備考 |
宮城 |
水 |
3月19日 |
12,288本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
福島 |
水 |
3月22日 |
12,672本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
男児・女児用下着 |
3月22日 |
20万枚 |
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岩手 |
男児・女児用下着 |
3月23日 |
3万枚 |
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福島 |
水 |
3月23日 |
4,680本 |
キリンMCダノンウォーターズ(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
子ども用靴 |
3月23日 |
10,000足 |
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宮城 |
子ども用おむつ |
3月24日 |
80パック |
P&G |
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岩手 |
子ども用下着 |
3月24日 |
9,700枚 |
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福島 |
水 |
3月24日 |
12,288本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
岩手 |
靴 |
3月26日 |
1,404足 |
アキレス(株) |
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岩手 |
男児・女児用下着 |
3月27日 |
28,266枚 |
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岩手 |
長靴 |
3月27日 |
7,462足 |
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岩手 |
お尻ふき |
3月28日 |
1,200個 |
P&G |
赤ちゃん用 |
宮城 |
レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 |
各50 |
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ユニセフ物資供給センターより調達 |
岩手 |
レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 |
各50 |
|
ユニセフ物資供給センターより調達 |
宮城 |
ランドセル |
4月6日 |
70個 |
日本ニューバッグチェーン |
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岩手 |
ランドセル |
4月6日
-7日 |
340個 |
セイバン |
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宮城 |
学校用かばん |
4月8日 |
18,000個 |
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ユニセフ物資供給センターより調達 |
岩手 |
学校用かばん |
4月8日 |
18,000個 |
|
ユニセフ物資供給センターより調達 |
宮城 |
防犯ブザー |
4月8日 |
5,000個 |
|
|
岩手 |
防犯ブザー |
4月8日 |
5,000個 |
|
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宮城 |
軽自動車 |
4月8日 |
3台 |
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宮城 |
サプリメント |
4月上旬〜 |
4,000ボトル |
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福島 |
水 |
4月11日 |
1,536本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
レクリエーションキット
補充素材 |
4月12日 |
60セット |
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宮城 |
ミニカー |
4月12日 |
約1,200 |
タカラトミー |
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相模原* |
水 |
4月12日 |
12,288本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
プレイマット |
4月13日 |
2種
各80枚 |
IKEA |
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宮城 |
お絵かきセット |
4月13日 |
60セット |
IKEA |
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岩手 |
保育園用いす・テーブル・座卓 |
4月14日 |
いす75脚・テーブル11台・座卓9台 |
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被災した各幼・小・中・高と移転先へ |
宮城 |
原付バイク |
4月15日 |
5台 |
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岩手 |
小・中学生用ノート・文具セット |
4月15日 |
(16,700セット) |
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福島 |
ノート・文具セット |
4月16日 |
390セット |
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宮城 |
PC183台・コピー・FAX複合機(57台)・プリンター(61台) |
4月18〜21日 |
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各幼・小・中・高と移転先へ |
福島 |
移動式黒板 |
4月21日 |
10台 |
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福島 |
仮設トイレ |
4月22日 |
20基 |
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福島 |
放射能量測定器 |
4月28日 |
14台 |
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相馬市各学校へ |
岩手 |
更衣室・授乳用仕切りシステム |
4月29日 |
21セット |
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埼玉* |
牛乳 |
4月末〜 |
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加須市双葉町避難所 |
埼玉* |
ヨーグルト |
5月初旬〜 |
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ダノンジャパン(株) |
加須市双葉町避難所 |
岩手 |
クーピー(120セット)/絵の具(240セット) |
5月13日 |
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岩手 |
卓上電気スタンド |
5月14日 |
15台 |
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岩手 |
文具セット |
5月16日 |
840セット |
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福島 |
ロッカー |
5月16日 |
22セット |
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南相馬市教育委員会へ |
福島 |
PC |
5月16日 |
1台 |
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石川町教育委員会 |
宮城 |
コピー機(2台)/PC(2台)、プリンター(2台) |
5月 |
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東松島市保育所/亘理町保育所2ヶ所) |
岩手 |
受水槽、浄化槽、給水タンク |
5月工事 |
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宮城 |
ソーラー式ワクチン冷蔵庫 |
5月18日 |
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福島 |
扇風機 |
5月30日 |
112台 |
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南相馬市教育委員会 |
福島 |
マスク |
5月30日 |
10万枚 |
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南相馬市教育委員会 |
岩手 |
コピー機1台 |
6月2日 |
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保育所 |
埼玉* |
靴 |
6月15日 |
460足 |
コンバースフットウェア(株) |
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ちっちゃな図書館送付状況:約15万冊が900箇所以上に届けられています。(6月20日現在)
福島「おもいっきり!そとあそび」プロジェクトの参加児童数(予定含む):約5600名(5月26日現在)
*被災者受け入れ場所
※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。
2011年6月17日午前9時現在 (広報室まとめ)