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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災復興支援 第208報
支えてくださったみなさまへ「感謝」の大漁旗
— 大船渡市立第一中学校によるユニセフハウス訪問

【2013年9月9日 東京発】

© 日本ユニセフ協会
地元・大船渡の縁起物の「大漁旗」

2013年9月5日、岩手県大船渡市立第一中学校の生徒さん6名が、ユニセフハウスを訪問してくださいました。修学旅行中のみなさんは「震災復興支援への感謝と私たちの未来を伝える」班別自主研修の一環で、各支援先を訪問しています。

ユニセフの支援と大船渡の復興

震災発生時は、小学校5年生だったみなさん。班長の下斗米遼雪さんのごあいさつとメンバー紹介に続き、「震災の次の日から学校は休みになり、ボランティアを始めました。学校が始まったのは2011年4月21日でした。そのとき、ユニセフさんから裁縫道具、習字道具、文房具、そのほかにもたくさんの支援をもらいました」(布田千喜さん)「こうして、学校生活をスタートさせることができました。ユニセフは、世界中の子どもを助けていると知りました。ぼくたちは、ユニセフの募金箱を見つけたら、少しですが募金をしてきたいと思います」(中平海斗さん)との言葉をいただきました。

© 日本ユニセフ協会
訪問してくださったみなさん

新沼咲季さんは、大きな被害を受け、その爪あとが残る中でも、少しずつ復興に向かっている大船渡の様子や仮設住宅で暮らす方の状況や心情を、写真を見せながら発表してくださいました。隣接する陸前高田市について、水野光さんは、町中のがれきは撤去されたものの、山のようながれきが選別されないままであること、土地のかさ上げを行っていることを報告してくださいました。

大船渡の様子を納めたDVDが放映されたあと、未来へ向けてと題して、佐々木千恵さんが「私たちは希望隊の活動をしてきました。希望隊とは、震災直後に先輩たちが始めた地域のためにできることをするボランティア活動です。仮設住宅で、窓拭きやごみ拾いをしたり、河川敷の掃除もしました。一人暮らしの方の訪問もしました。仮設住宅に暮らす方は、悩みや困っていることがたくさんあります。できるだけ、助けになりたいです」と、話してくださいました。

大漁旗とこめられた願い

© 日本ユニセフ協会
生徒の皆さんが作った「3.11から学んだ教訓-わたしたちは災害に負けません!!」 自らの経験をもとに、5つの教訓をまとめました。

発表が終わると、大船渡市立第一中学校のみなさんが、願いをこめて作った大漁旗が日本ユニセフ協会に贈呈されました。地元・大船渡では、縁起物といわれる大漁旗には、「感謝」の文字が添えられていました。

発表をしてくださった皆さん、それぞれの言葉には、地域を思う気持ち、特に仮設住宅で暮らしている方、高齢の方、一人暮らしの方を思う気持ち、そして、自分たちの若さや元気で、地域や皆さんを元気にしたいという強い気持ちがこめられていました。

作文の結びの言葉をご紹介します。

「これから私たちはおとなになって、いろんな場所へ行くと思います。どんな場所へ行っても、故郷の大船渡とともにあります。大船渡から遠く離れた地で暮らし働くにせよ、大船渡に残るにせよ、私たちが復興させていかなければなりません。2011年のあの日を忘れず、復興できるよう一歩一歩人生を歩んで頑張っていきたいです。私たちの歩みを見守ってください」

発表をうかがった日本ユニセフ協会のスタッフは、大船渡市立第一中学のみなさんから元気をいただくと同時に、みなさんのご活躍と大船渡の復興を願っています。

世界中からお寄せいただいたご支援に、改めて感謝申し上げます。

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日本ユニセフ協会は、ユニセフ本部や被災地の団体や自治体、企業などの協力を得て、震災発生直後から支援活動を展開。学校や保健サービスの再開などの緊急支援活動や児童福祉施設再建支援などを実施しました。

現在は、「心理社会的ケア支援(心のケア)」、「子どもの保護支援」、および「子ども参画による復興計画づくり支援」の3分野を中心に活動を継続しています。くわしくは、こちらをご覧ください。

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会/2013

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