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ソマリア干ばつ緊急募金 第2報
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© UNICEF/NYHQ2011-1009/Gangale |
イフォ避難キャンプを視察中に、避難を余儀なくされている人々と話すユニセフの東部・南部アフリカ地域事務所のエルハジ・アス・スィ代表。 |
ダダーブにある三つの避難キャンプ(イフォ、ハガデラ、ダガレイ)は、20年以上も続いているソマリアの紛争のために、避難を余儀なくされている人々の継続的な流出に対応するべく、数年前に設置されました。当初は、最大9万人を収容できる避難キャンプの設置が計画されていましたが、現在、ダダーブは、首都ナイロビ、港町モンバサに次いで、3番目に大きな人口を占めるまでに成長しました。
この避難キャンプに避難を強いられている人のほとんどは、仮設テントでの生活を余儀なくされており、その人口は、40万人近くに膨れ上がっています。1月から6月の間で、新たに6万人以上の人々がこの避難キャンプに辿り着きました。
「一見すると、主に女性と子どもたちばかりです。」「こうした人々は、気候変動による干ばつ、食糧価格の高騰、そして武力紛争という三重の衝撃の最も深刻な影響を再び受けているのです。」ダダーブを視察に訪れたばかりのユニセフの東部・南部アフリカ地域事務所のエルハジ・アス・スィ代表はこのように話しました。
「ここに来るまでに、人々は非常に多くの困難を乗り越えてきました。現在、こうした人々は、相当な体調不良を訴えています。ここの生活は、本当に過酷で驚くべきものです。」
しかしながら、ダダーブの避難民は、より大きな問題を示す一つの兆候にすぎません。ソマリアでは雨季が2回連続で訪れず、主食の価格は最大200パーセントまで高騰し、暴力が激化していることから、アフリカの角地域は世界で最も深刻な食糧危機のひとつに直面しています。
その結果、この地域では、1,000万人以上の人々が人道支援が必要な状況にあります。200万人以上の5歳未満の子どもたちが、栄養不良に苦しみ、そのうち48万人が、深刻な栄養不良で緊急に治療が必要な状態です。
ユニセフは、こうした非常に危険な状態に陥っている子どもたちのために、治療用食品を提供しています。最も深刻な場合には、病状を安定させるための治療用ミルクが与えられています。3、4日後、通常は、この治療用ミルクから、ペースト状の栄養治療食プランピーナッツに変えられ、回復するまで数週間にわたり提供されます。
しかしながら、栄養不良の子どもたちの中には、治療がすでに手遅れの場合もあります。先週、イフォの避難キャンプ内にある治療用の食事センターでは、6人の幼い子どもたちが命を落としました。ここは、先週の日曜日にエルハジ・アス・スィ代表が視察に訪れたばかりでした。
© UNICEF/NYHQ2011-1010/Gangale |
女の子を連れて、息子のイブラヒムちゃんを腕に抱えるハワ・イッサクさん(21歳)。イッサクさんは、ケニアとソマリアの国境付近にあるダダーブのイフォ避難キャンプで出産した。 |
「私が最も感銘を受けたことは、非常に貧しい母親たちが、最悪な状況の中でも子どもたちを愛し、子どもたちにできる限りのことをしようとしていたことです。」「十分な食事、質の高い教育を与えて、成長していってほしい。微笑みを浮かべてそう話してくれた彼女たちの物語は、私たち全員に本当の感動を与えてくれるものです。」(エルハジ・アス・スィ代表)
埃の舞う厳しい状況の中、こうした感動的な話のひとつが、ソマリアのゲド地域から避難してきたハワ・イッサクさんの物語です。ダダーブに到着して間もなく、イッサクさん(21歳)は、第3子となる男の子を出産しました。
「イブラヒムと名づけました」と、イッサクさんは誇らしげに話します。「わたしたちは、今、安全です。当面の間は。」
【アフリカの角地域におけるユニセフの活動報告 (音声は英語)】 |