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緊急支援情報
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アフリカ干ばつ緊急募金2011年
2011/12/7
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2011/12/7
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2011/11/28
第32報
死を呼ぶ病に立ち向かう小さな力
2011/11/18
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楽観できない状況
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2011/10/25
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2011/8/31
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2011/8/25
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第14報
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2011/8/18
第13報
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第12報
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第11報
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2011/7/1
第1報
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ソマリア干ばつ緊急募金 第32報
死を呼ぶ病に立ち向かう小さな力

【2011年11月28日 ソマリア・モガディシュ発】

© UNICEF Somalia/2011/ Abdulle
ソマリアの首都モガディシュにある保健センターで治療を受けているはしかに感染した子ども。

モガディシュにある避難所では、保健員たちが、ビニールシートで覆われた避難テントの間を通りながら、「今日ですよ!」「予防接種の日ですよ!」と、せかすように呼びかけて回っています。

ユニセフと世界保健機関(WHO)が実施した研修を受けた2000人近くの保健員で編成された予防接種チームが、ベナディール地域にある16の地区全域で、予防接種の「一掃(モップ・アップ)作戦」を実施したのです。

「この‘はしか一掃キャンペーン’は、8月にモガディシュで実施したキャンペーンの恩恵を受けられなかった子どもたちに手を差し伸べることが目的です。」ユニセフ・ソマリア事務所のジョン・アグボル保健担当部長はこう説明しました。「お母さんやお父さん方に、10月と11月にもう一度予防接種を実施することを伝えるため、2000人近くに研修を実施しました。結果、多くの子どもたちが予防接種を受けに来たのです。」

1回目の予防接種キャンペーンは、ベナディール地域の16地区、75万人の子どもたちを対象に実施されました。ユニセフと世界保健機関(WHO)の調査では、このキャンペーンを通じてはしかの予防接種を受けたのは、生後6ヵ月から15歳までの子どもたち62万6,625人。この他に、5歳未満の子ども27万3,488人がポリオの予防接種を受け、また、21万2,521人の1歳から4歳11ヵ月の子どもたちに害虫駆除剤が提供されました。しかし、治安状態が不安定だったために、2つの地区では、予防接種活動が実施できませんでした。

避難民キャンプのような人口密集地帯では、はしかの流行が未だに懸念されていますが、第1回目のキャンペーンが8月に実施されて以降、ソマリア国内のはしかの感染率は着実に低下しています。全体として、はしかの症例数は大幅に削減されました。南部・中部地域では、9月に1,902件だった症例数が、10月には1,644件に減少しました。

死を呼ぶ病に立ち向かう小さな力

© UNICEF Somalia/2011/ Abdulle
ソマリアではしかの予防接種を受ける幼い子ども。避難キャンプのような人口密集地帯では、はしかの感染予防が課題となっている。

ユニセフは、他の人道支援団体と共に、緊急支援活動において重要な役割を果たしています。ケニアやエチオピアに避難を余儀なくされているソマリアの人々に、これまでに1万トンに及ぶ量の支援物資を配布しました。

12万6,131人の重度の栄養不良の子どもを含む約100万人の子どもたちに、栄養支援を行った他、120万の子どもたちにはしかの予防接種も実施しました。ユニセフが支援している保健センターでは、140万人が治療を受けました。さらに、約220万人に安全な飲料水も提供しました。

しかしながら、今も、数十万人のソマリアの人々が深刻な状況に置かれており、こうした人々のニーズを満たすには、さらなる資金が求められています。

求められる国際社会からの更なる支援

© UNICEF Somalia/2011/ Abdulle
ユニセフは、WHOと共に、ソマリアの首都モガディシュの16地区全域で、はしかの予防接種キャンペーンを実施。ユニセフとWHOが実施した研修を受けた2000人近くの保健員で構成される予防接種チームが、8月に実施された1回目の予防接種キャンペーンを受けなかった子どもたちに手を差し延べることを目標に活動している。

「一掃」キャンペーンの準備は、予防接種に使うクーラーボックスや注射器をはじめとする様々な器具が箱から出される数週間も前から始められました。首都モガディシュの16の地区に暮らす予防接種を受けていない全ての子どもたちを発見し、対象児童としてリストアップするために、保健員が一週間、地区内の全ての家庭を一軒一軒訪ね回りました。その際、予防接種の効果に疑いを持つ保護者への説明も行いました。

「モガディシュの避難キャンプで生活している人々の殆どは、はしかの脅威を理解しています。」「しかし、中には、予防接種を恐れている方もいます。ですから、各家庭を回って、保護者と会い、予防接種は命を守るものだということを説明しているのです。」WHOのモハメド・シャイアさんはこう説明します。

小さな子どもたちは、怖い注射器を手にしているオレンジのベストをまとった保健員たちから少し離れたところで、びくびくしながら順番を待っています。一方で、10代の子どもたちは、涼しい顔で腕まくりをして注射を受けています。 予防接種の受診率を高めるため、ユニセフは、WHOと共に、ラジオやテレビなどのメディアを通じて、お父さんやお母さんをはじめとする人々に、子どもたちを連れてくるよう訴えました。モガディシュ市内の全ての保健センターと学校が、予防接種会場として使われました。

はしかは、呼吸器系のウィルス感染症です。高熱や咳、鼻水、目の充血、全身性発疹といった症状を伴います。呼吸器官から(感染者の鼻や口から直接、あるいは空気感染によって)広がっていく、伝染性の強い疾患です。人が密集している避難民キャンプのようなところや、栄養不良やその他の疾患で免疫が低下している子どもたちにとっては、大きな脅威となり得るのです。

今年、ソマリアが過去数年来無かった程の人道危機状況に直面した中、ユニセフは、それまで続けてきた栄養、保健、教育各分野における支援活動を、段階的に拡大してきました。しかしながら、ソマリアの子どもたちに、緊急に必要な支援を届けるためには、さらなる世界的規模の支援が求められています。

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◇ 募金のお願い ◇

公益財団法人 日本ユニセフ協会では、ソマリアとその周辺国の子どもに対するユニセフの緊急援助を支援する『アフリカ干ばつ緊急募金』の受付を行っています。
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