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[スリランカ] トリコマレ、アンパラ、バティカロアでは、ユニセフのスタッフが、けが人や死者を地元の病院に搬送する手助けをしています。 ユニセフは、3万枚のシーツ、タオル、マット、10万本の飲料水、1万セットの調理器具類などを用意し、避難民や行き場を失ったりしている人々に届けています。これらの支援物資は、最も被害の大きかった地域で、緊急性の度合いに応じて配布されています。ユニセフは、災害発生後の48時間のうちに1万人に、またその後の24時間のうちに2万人に、必要な支援物資を提供しました。さらに、65トンの支援物資がこの2〜3日のうちに支援を必要としている人々に届けられる予定です。ユニセフのスタッフは、孤立した人々を救出したり、けが人や死者を地元の病院に搬送する手助けもしました。また、津波によって「埋設場所」が変わってしまった地雷の危険性や、衛生状況について注意を喚起する活動も行っています。 ユニセフは、政府や他の国連機関と緊密に協力しながら、教育および水と衛生の分野で緊急支援活動の調整役を担っています。同時に、保健および栄養の分野でも支援活動を展開しています。 今後、生活に必要な物資や医薬品、飲料水や浄水剤のさらなる供給が急務です。また、保健施設の再建と、子どもたちへの教育環境の確保も課題となっています。特に、保護者と離れ離れになってしまった子どもたちの家族探しや、近親者を失ったり、災害でショックを受けたりしている子どもの心のケアも急がれます。
[モルディブ] 1200島の19%では飲料水が手に入らなくなっており、半数で下水施設に深刻な被害が出ています。下痢性疾患の広がりがすでに見られ、今後、ごみや動物の死骸などによる衛生環境の悪化に伴い、コレラなどの感染症が蔓延することが懸念されます。さらに、食料の多くが流されてしまっており、食料を輸入と漁業に頼っているモルディブでは、食料をどう確保するかが緊急の課題になっています。 ユニセフは、首都マレで、家族を失い着の身着のままで2島から逃れてきた200人子どもたちに緊急の支援を提供しました。 ユニセフと国連チームは、政府や国家災害対策委員会(NDRMC)と連絡を取り合いながら、支援の必要な状況についての調査を進めるほか、国連災害対策特別委員会(UNDRTF)とともに、政府の緊急活動を支援するための統合的な計画の策定を急いでいます。また、国連チームとともに、食料および食料以外の支援物資提供の主導的役割を担っています。また保健や水と衛生の分野での支援活動も行っています。 生活必需品や医薬品、飲料水や浄水剤の追加供給が急務です。また、保健サービスの再構築と教育環境の確保も課題になっています。特に、子どもたちの親・保護者との再会支援や、子どもの心のケアのためのサポート体制づくりも急がれます。
[インドネシア] マラリアの被害も予想されます。ユニセフは、マラリア汚染地域の約320万人に対し、防虫処理済みの蚊帳やマラリア治療薬を提供します。 医療施設の多くも被害を受けました。アチェと北スマトラ全域では、現在軍病院1つと救急車2台しか稼動していません。ユニセフは、5歳以下の子ども60万人を含む人口120万人を対象に医薬品や医療器材を提供します。 飲料水や衛生の問題に対処するため、ユニセフは、給水活動を実施するとともに、簡易水質検査キット、浄水剤を、アチェと北スマトラ(200万人分)で提供します。 インドネシア保健省は、栄養失調予防の為、生後6カ月から2年までの乳児に既に高栄養補助食を提供していますが、これで全ての栄養失調のリスクにある人々、特に5歳までの栄養失調状態にある子どもや妊婦、母乳期にある女性が全て網羅されているわけではありません。ユニセフは、被災されたこれら全ての子ども女性に対して、一様に高栄養価食品の給食活動が実施できるような支援体制を整えます。 はしかワクチンやビタミンA、冷蔵庫やワクチンキャリアー等、予防接種に必要な資材・機材を提供し、非常事態の中でも、予防接種活動、特に、こういった状況で大量感染が起こりやすい「はしか」の予防接種活動が実施できるよう支援します。 ユニセフはまた、自治体や地元宗教団体と協力し、避難民キャンプに30のコミュニティ活動センターを設置します。これらのセンターでは、被災した子どもやその家族のトラウマの予防や回復のためのサポートや、サポートにあたる教員やコミュニティ・ワーカー、ボランティアのトレーニングが行われます。 また、当座、被災地の小学校50校に、「スクール・イン・ア・ボックス」と呼ばれる、1クラス分の文具・教材がセットになった緊急支援用の学校教材キットを提供し、この2カ月間に、最低約5,000校に対して教育やトラウマ対策の支援を実施します。
[タイ] ユニセフは、親や家族を失った子ども達のトラウマに重大な関心を持っています。以前ユニセフから「子どもの権利」に関するトレーニングを受けた被災各地のボランティアは、既にトラウマの兆候を見せている子ども達に、食事や衣服などの、出来うる限りの支援を提供しています。ユニセフは、タイ政府とともに、トラウマ・サポートのエキスパートを被災地に派遣します。 現時点までに小学校24校が被災し、うち4校が壊滅的な被害を受けたことが判っています。タイ教育省は、来週の新学期開始日までに、全ての小学校の修復を実施する予定です。ユニセフは、こうした非常事態の中で、学校が子ども達の「日常」を提供し、トラウマの予防・改善に大きな力を発揮すると考え、全ての学校に、文具、教材、スポーツ用品、レクリエーション器具などを提供する予定です。 親や保護者と離れ離れになったり死別した子どもについては、その数等、現在まだ詳しいことが判っていません。ユニセフは、被災地自治体等と協力し、そうした子ども達の把握と、親・保護者・家族との再会を実現するための仕組み作りを始めています。 津波による洪水の被害が深刻だった地域では、飲料水の水源が汚染されたり、供給システムが破壊されてしまっています。また衛生状況も悪化しています。短期的には、栄養をはじめとするこれらの基本的なニーズに対する支援が必要です。
[ミャンマー] まずなによりも安全な飲料水と基本的な医薬品が必要とされています。ユニセフでは、以前から、様々な災害に対応するために、これらの地域でも飲料水や医薬品を備蓄していましたが、現在、首都ヤンゴンを含めた他の地域から被災地域への備蓄物資の移動を準備しています。 今後、さらに現地の状況が明らかになるに従い、国際社会からの更なる支援が求められることが予想されます。
[ソマリア]
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◇ 募金のお願い ◇ (財)日本ユニセフ協会では、被災地域におけるユニセフ活動を支援するための募金を、下記の方法で受け付けています(当協会への募金は寄付金控除の対象となります)。皆様のご協力をお願い致します。
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