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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第61報
シリア難民の子どもたちに大規模な緊急支援を実施

【2013年9月4日 アンマン発】

ユニセフはペットボトル入りの水や貯水タンク、浄水剤タブレット、水を入れる容器、栄養治療食、衛生・および下痢症対策キット、石けん、毛布、冬服や各家庭の必要に応じたものなどを、 提供し続けています。 毎日2500人、命を守るために国境を越えてくる子どもたちやその家族に対して清潔で安全な水を提供しています。

シリア及び地域全体の緊張が高まる中、シリア難民は200万人を超えました。その半数は18歳未満の子どもたちです。ユニセフは、シリア、ヨルダン、レバノン、トルコ、イラク、エジプトで、子どもたちに緊急支援を行っています。

ユニセフの中東・北アフリカ地域事務所マリア・カリビス代表は「この人道支援は、ユニセフ史上、最も大規模な支援になります。シリア国内外にいるシリアの子どもたちを支援するため、パートナーとともに、24時間体制で現場での支援活動を行っています」と述べました。

■10倍以上にも増えたシリア難民の子どもたち

© UNICEF/Video
支援を待つ人々の列。増え続けるニーズに応えるべく、ユニセフは史上最大規模の支援を国際社会に要請。

この1年弱でシリア難民の子どもの数は、7万人から100万人以上に、つまり10倍以上になったとユニセフは推定しています。

この数週間、1日に約2,500人の子どもたちが毎日シリアの国境を越え、国外に避難しています。急激に増え続ける人道支援のニーズに応じるべく、準備しておいたペットボトル入りの水や貯水タンク、浄水剤タブレット、水を入れる容器、栄養治療食、衛生・および下痢症対策キット、石けん、毛布、冬服や各家庭の必要に応じたものなどを、提供し続けています。

■新学年がスタート

© UNICEF/Video
予防接種を行うのも、ユニセフの支援活動のひとつ。キャンプにいる25歳未満のすべての人たちを対象に予防接種キャンペーンを行った。

シリア及び周辺地域では、9月から新学年が始まります。シリアの子どもたちが学校に通えるようにするため、通学かばんや文房具、授業に必要な備品や設備などを提供しています。

2013年当初より、ユニセフはシリア内戦下にある1,020万人以上の人へ安全な飲み水を提供し、240万人以上の子どもたちに予防接種を実施、27万8,000人の子どもたちを学校に登録させ、46万8,000人の子どもたちのレクリエーション活動への参加などの支援を行ってきました。

国連はユニセフを含めた機関全体の支援額として、史上最大規模の44億米ドル(約4,400億円※)の支援を求めています。ユニセフは、シリアの武力紛争の影響を受けている人々への2013年の1年間の支援活動に必要な資金として、史上最大規模4億7,000万米ドル(約470億円※)の資金援助を、国際社会に要請。現在、必要支援額の約4割に当たる1億8,900万米ドル(約189億円※)の資金を必要としています。※1米ドル=100円で換算

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