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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第75報
日本から届いた防寒服、トルコのシリア難民「ありがとう」

【2013年12月4日 トルコ・オスマニエ発】

シリア紛争発生から3年目の現在、紛争下にある子どもたちは国内で430万人、国外へ逃れ難民となった子どもたちは120万人にものぼります。

トルコに届いた日本からのあたたかい支援

© UNICEF/Turkey-2013/ Yurtsever
トルコ国内のシリア難民キャンプを訪れ、ユニセフが支援する冬服の配布式典に立ち会う横井大使。

段々と気温が下がり始めたトルコでは、迫りくる冬の厳しい寒さからシリア難民を守るための準備が急がれています。ユニセフは、トルコ国内で10地域以上に設置されているシリア難民キャンプ20箇所で、避難生活を送る子どもたちに、厳寒から身を守る冬服を届けています。

そのなかの2歳未満の子ども向けの冬服は、日本政府からの寄付によるものです。

横井裕(よこい・ゆたか) 駐トルコ大使立ち会いのもと、日本から支援された冬服が、オスマニエにあるCevdetiye難民キャンプで暮らす子どもたちに届けられました。

難民キャンプ内に設置されたユニセフの「子どもに優しい空間」を訪れていたシリア難民の母親たちを前に、横井大使は、ユニセフとともにこの支援を届けることができ、喜びを感じているとの意を表しました。また横井大使は、トルコの首相府防災危機管理庁(AFAD:Disaster and Emergency Management Presidency)とユニセフを通して、事前の予定計画に基づき、すべての家庭に冬服の支援が行き届くことを確信していますと述べました。

© UNICEF/Turkey-2013/ Yurtsever
日本からの支援物資、冬服を手渡すユニセフ職員。
© UNICEF/Turkey-2013/ Yurtsever
「本当にありがとうございます」。2ヶ月の子どもが冬に備えられることを心から喜ぶ母親。

難民キャンプに広がる笑顔

© UNICEF/Lebanon2013/Salam Abdulunem
レバノンに届いた、日本からの支援物資である冬服セット

「本当にありがとうございます」と5人の子どもをもつ母親が話します。2ヶ月の子どもに、ユニセフ職員から配られたあたたかい冬服を着せながら、彼女は幼い子どもが冬に備えられることをとても喜び、支援に関わっているすべての方々に重ねて感謝を述べました。

冬服を受け取った母親たちが、それぞれの暮らすテントに戻ったとき、母親と子どもたちの顔には笑顔があふれていました。

日本からの援助を受け、ユニセフは冬の寒さから身を守るための冬服34,797セットをトルコ国内で配布しています。そのうち555セットがここCevdetiyeキャンプに届けられました。

また、日本政府による支援は、シリア難民が避難するヨルダンやレバノンなど、その他の周辺国にも届けられています。更なる困難が待ちかまえるシリアおよび周辺国。冬の到来を前に、防寒対策が進められています。

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