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シリア緊急募金 第80報
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UNICEF/NYHQ2013-1013/Romenzi |
イラクの難民キャンプに身を寄せているシリアの子どもたち |
ユニセフは、2014年、シリアへの緊急人道支援として8億3,500万米ドル(約860億円※1米ドル=103円で換算、以下同)の支援を国際社会に要請しました。
2013年の要請支援額に対し77%増となっており、67年のユニセフ歴史の中で最大規模の支援要請となります。本支援要請は、16日にスイス・ジュネーブで発表された、国連全体のシリア危機への支援要請の一部にあたります。
2014年に国連がシリアと周辺5カ国(レバノン、ヨルダン、トルコ、イラク、エジプト)で行う第6次地域対応計画(原題:The Regional Response Plan 6 (RRP6))ならびにシリア人道支援対応計画(原題:Syrian Humanitarian Assistance Response Plan (SHARP))は、総額65億米ドル(約6,695億円)になります。
シリアでの紛争と暴力、市民の避難、経済の下降は、2014年も続くとみられています。ユニセフは、現在、シリア国内で400万人以上の子どもたちが、国外に逃れ難民となった110万人の子どもたちが支援を必要としているとみています。
ユニセフ事務局次長のヨーカ・ブラントは、ジュネーブでの記者会見で次のように述べました。
「シリア、中央アフリカ、フィリピンの3か国で大きな危機が起きており、1400万人以上の子どもたちが巻き込まれています。シリアの子どもたちは、この数字の3分の1以上を占め、その多くは今、過酷な冬の寒さに直面しています。2014年の世界の人道支援は、子どもを中心に据えて取り組まなければなりません。シリアや周辺国でのポリオの発生を食い止め、子どもたちが学び続けられるようにしなければならないのです」
今回の支援要請に基づき、ユニセフは2014年、シリア危機に対し主に以下の活動を行う予定です。
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