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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

モザンビークに大洪水
緊急募金の受け付けを開始しました

2000年2月25日

 2月上旬モザンビーク各地を襲った大型サイクロン「エリーン」と、それに伴う大規模な洪水の被害に遭った子どもや家族に対するユニセフの緊急援助を支援するため、日本ユニセフ協会は10万米ドルを緊急拠出するとともに、モザンビークの子どものための緊急募金受付を開始しました。

50年振りの大型サイクロン「エリーン」の影響により、インコマティ川、アムベローゼ川など各地の河川が氾濫、大規模な洪水が発生し、これまでに少なくとも70名が死亡、マプト、マトラ等の町に住む住民ら80万人が影響を受けています。モザンビーク政府の発表によると、家屋や家財が流されるなどの被害に遭った15万人に対して緊急の人道援助が必要とされ、その内3万人が5歳未満の子どもです。
ユニセフは、現地において洪水の被害状況に関する緊急調査を実施し、必要に応じて医薬品、衛生用品、浄水錠剤等の緊急救援物資を提供、教材・教具や必要備品の配布を通じ教育活動の再開支援を行うなど、洪水の影響を受けた子どものための緊急援助活動を開始しました。 これらの緊急援助の活動資金135万米ドルを国際社会に要請しています。

ユニセフの緊急援助活動

1.目的

ユニセフは、モザンビークで発生した洪水の被災地域において、以下の目的で緊急援助を実施します。

  • 人命救助を行う政府の保健活動と、被災地域の住民の必須保健サービスへのアクセスを確保する。
  • マラリア、コレラ、その他伝染病の予防を支援する。
  • 被災住民の安全な水や衛生設備へのアクセスを確保する。
  • 避難した家族の定住を支援する。
2.対象

緊急援助の対象は、マプト、マトラなどの町やマプト、ガザ、インハンベイン各州における被災住民80万人のうち15万人の住民が緊急援助を必要としており、その内3万人が5歳未満の子どもです。 多くの住民が安全な水や衛生施設の不足のためにコレラやマラリアなど伝染病の危険にさらされています。

3.援助活動

保健と栄養

  • 状況とニーズの調査
  • 必須医薬品の即時提供、コレラ、マラリア等の伝染病の予防
  • プログラムの計画、モニタリング、調整の技術支援
  • コレラやマラリア等の対策に関する保健員の訓練とオリエンテーション
  • 下痢、マラリア、コレラ発生件数の報告
  • 水と衛生
  • 状況とニーズの調査
  • 給水サービスの提供
  • 衛生設備/トイレの提供(学校や保健施設を優先)
  • 飲料水の輸送
  • 水の塩素処理

基礎教育

  • 状況とニーズの調査教材・教具、学校備品、清掃用品・用具の提供を通じた教育活動の再開支援
    学校再開のための校舎清掃、泥の除去等

広報

  • マスメディアやその他広報経路を通じた保健・衛生教育の促進

避難民に対するケアと定住支援

  • 非食料品(毛布、調理器具、飲料水袋等)の提供
  • 避難民、家族を支援する団体のサポート

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