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中央アフリカ共和国が子どもの兵士の社会への再統合に同意[2007年6月16日、中央アフリカ共和国・ゴルディル発] 今日16日、ユニセフと、中央アフリカ共和国政府、および反政府勢力である「統一のための民主勢力同盟(UFDR)」が、武装グループに関与させられた子どもの社会への再統合を認める文書に調印した。これにより、子どもたちが可能な限り家族のもとに帰ることができるようになった。 この合意書に署名したのは、ユニセフ・中央アフリカ共和国事務所代表マヒンボ・ンドエ氏、同国家族・社会問題・国家連帯省長官マリー・ソランゲ・ダカラ氏、そしてUFDR創設者であり司令官でもあるダマネ・ザカリア氏の3者。ザカリア氏は、UFDRに動員されている子ども約300人の解放に合意した。バカガ州では現在までに、およそ200人の子どもが武装勢力に関与していることが明らかになっている。 「この重要なプロセスによって、ゴルディルにおける子どもの権利が回復し、動員解除された子どもたちは、学校へ戻り、保健施設を利用できるようになるだろう。ユニセフは、ゴルディルでの成果を模範に他の地域における取り組みを刷新し、より大規模な取り組みを進めたいと考えている。そうすることで、中央アフリカ共和国の子どもの兵士が、再び『子ども時代』を取り戻すことができるのだ」とユニセフ代表のンドエ氏は語った。ユニセフは子どもたちが将来、再び武装グループに動員されることを防ぐとともに、子どもたちが武装勢力から解放され、コミュニティへ戻ることができるよう支援を行うことにしている。 中央アフリカ共和国は、武装勢力・集団に利用されているすべての子どもたちの解放を求め、2007年2月6日に署名が行われたパリ議定書の締約国には名を連ねていない。しかし今回の合意は、子どもの権利を尊重しようとする同国武装集団の自主的な動きを示唆するものである。 「この合意によって、バカガ州のすべての男子や女子が通常の生活に戻れることになる。これは、中央アフリカ共和国の長期的な開発と繁栄につながるものだ。政府は、ユニセフと連携のもと、UFDRに関与させられた子どもたちの動員解除や再統合を促進するこの重要なプログラムの創設に力を貸した。その結果、子どもたちやその家族にはより多くの機会が開かれ、より良い生活を送ることができるようになる。私たちは今、歴史的な瞬間を迎えている。すべての人々が、アフリカの子どもの権利を祝うために集まっているのだ。政府は、すべての子どもが平等であると確信している。彼ら一人ひとりが成長する権利を有している。今日のこの機会は、この権利の実現に向けての一歩なのだ」と社会問題省長官は語った。 子どもたちの解放と再統合について、ユニセフはコミュニティ・レベルで支援を実施することにしている。コミュニティが解放された子どもたちを歓迎して迎え入れることができるよう、また、子どもたちが家族のもとに戻り正常な生活を取り戻すようことができるよう、地域社会への支援と社会復帰のためのサービスが実施される予定である。 「ユニセフの懸命な活動や政府の多大な協力により、ゴルディルの子どもたちが再び『子ども』に戻ることができる。子どもたちが武器を手にすることは、正常なことではない。今回の調印は、そのようなことが二度と起きないことを保障するものである」と、ザカリア司令官はユニセフに感謝の意を示した。 ユニセフのこのプログラムでは、対象が同国北東部のすべての子どもたちにも広げられ、より充実した保健ケアや学校教育・娯楽活動が提供されるとともに、子どもの保護と安全確保の面においても改善がもたらされる見込みである。
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