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国連特別代表、アフガニスタンの学校の前進を歓迎【2008年4月23日 カブール発】 学齢期にある世界中の子どもたちが学校教育を受けられるようにすることを呼びかける国際行動週間に際し、アフガニスタン担当国連事務総長特別代表カイ・エイデ氏は今日(23日)、アフガニスタンの学校が進展を見せてきたことについて賛辞を述べた。 エイデ氏はアフガニスタンの首都にあるアマニ高校を訪問し、次のように述べた。「教育はすべての人の基本的権利であり、尊厳と自由をはぐくむものである。アフガニスタンの人々のあらゆる資源を結集させるためには教育が欠かせない。国内の学校が教育省のリーダーシップのもとで達成してきた目覚しい進展をアフガニスタンは誇りとすることができる。」 「2001年以前、学校に通っている子どもは100万人にも満たなかった。しかも女の子はほとんど皆教育の主流から除外されていた。現在は600万人の子どもたちが学校に在籍しており、今年はじめて就学した女の子の数も33万人以上となるなど、アフガニスタン史上かつてなかったことである。 “教育のための国際行動週間”に際し、子どもを学校に通わせることが今もできていない家庭に支援の手をさしのべるため協力していくことを、ここに再確認したい。我々はアフガニスタンのすべての子どもたちが教育を受けられるようにしたいと思っている。子どもは国の未来である。」 “教育のための国際行動週間”はユネスコによって支援されている国際キャンペーンである。今年のテーマは「排除をなくすための質の高い教育」。世界では7200万人の子どもが学校教育を受けられないでおり、成人7億人が非識字である。国連の報告によると、多くの子どもたちが障害や性別あるいは紛争、貧困や児童労働などの理由によって教育から排除されている。 ユニセフは、アフガニスタンの学齢期にある子どもの3分の1がなんらかの労働に従事していること、早期の結婚が今も若い女の子の教育機会を阻害していると推定している。また教育省は、主にアフガニスタンの南部地域で治安の悪さにより約30万人の子どもたちが学校に通うことができなくなっていると推定している。 教育省はユニセフの支援を受け、2007年の1年間にフォーマルな学校教育を受けることができない遠隔地の村の子どもたち14万人あまりを対象として、全国にコミュニティを基盤とする3000を超える学校を建設した。
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