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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、北キブ州での紛争再燃で被害を受けている子どもたちに
緊急支援の規模を拡大

【2008年9月18日 ゴマ発】

この2週間半で拡大した武力衝突は、北キブ州の子どもたちをこれまで以上に苦しめている。武装集団間の衝突によって、10万人以上が避難せざるを得なくなった。また社会サービスが機能しなくなり、人道支援組織も支援活動の一時中断を余儀なくされている。

ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所のフィールドオペレーション部門ジュリアン・ハーメルスは次のように述べた。「今回の武力衝突でまた、キブの子どもと女性に甚大な被害が及びつつある。多くの子どもたちが、避難の途中で家族と離れ離れになっているうえ、子どもはマラリアやはしか、コレラ、栄養不良などに陥りやすい。この1年間で、我々は栄養不良率を緊急レベルから引き下げることができたが、新たな紛争によってそれも再び危うくなっている。」

約1000人の子どもが家族と離れ離れになり、その多くが搾取や虐待を受けている。源泉が破壊され、清潔な飲料水が何千人もの人々に届かなくなっているほか、コレラやはしかなどの感染症が拡大するおそれがあり、栄養不良も過去の緊急レベルにまで上昇する危険がある。さらに多くの子どもたちが学校に通えなくなっており、農繁期の農業は打撃を受けている。将来に向けた子どもの生存や健全な発達の展望が損なわれつつある。

ユニセフはこのような状況に対応するため、現在の緊急プログラムを拡大している。パートナー機関と協力して、親からはぐれた子ども500人を発見し家族と再会させるための事業、ゴマとルツル間の道路沿いの住民約6万人への清潔な水の輸送、3万5,000人のニーズに対応するキロトシェにある塩素消毒処理所の修復などの支援活動を行っている。また、政府とともに、子ども10万人を対象とした緊急のはしか予防接種を実施する準備を進めているほか、栄養や基本的な日用品、緊急の避難場所などについてのニーズの査定も行なうことにしている。さらに教育分野では、ニーズに応じたあらゆる支援を新たに実施するための調整が進んでいる。

北キブ州における現在も続く不安定な状況の中で、子どもたちは今も虐待や搾取を受け、予防可能な病気が原因で死亡している。ユニセフはすべての武装集団と関係者に対し、子どもの権利を尊重し、子どもたちの家族や地域社会の安全、清潔な飲料水、保健ケア、教育などを保障するよう求めている。

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