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ユニセフ、コンゴ民主共和国東部の紛争激化で難民5万人に支援【2008年10月29日 キンシャサ発】 コンゴ民主共和国の北キブ州で起きた激しい戦闘はすでに48時間以上も続き、何万人もが州都ゴマにむけて避難する事態となっている。戦闘のほとんどはルチュル地区にあるキブンバ町周辺に集中して起きており、そこから約4万人が北のカニャバヨンガ方面に避難した(かれらの多くは、もともと避難民である)。その他はルチュルとその周辺の村からの避難民で、ウガンダとの国境に向かっている人々もいるようである。 キブンバの自然発生的な仮設難民キャンプには、1万7,000人あまりの難民が住んでいた。その全員が今回またもや移動を余儀なくされている。ユニセフ・コンゴ民主共和国東部事務所フィールド・オペレーションのジュリアン・ハルネイスはこう述べた。「いまや北キブ州には、避難回数が2〜3回ときには4回にものぼる人がいる。このような避難の繰り返しで、子どもや女性は計り知れない悪影響を受けている。この状況ではコレラやはしかの発生リスクが常に存在する。子どもたちの間では栄養不良も増えている。戦闘や避難が猶予されなければ、子どもとその家族の生命を脅かす事態を招くだろう。」 ユニセフはコンゴ民主共和国東部で、備蓄している毛布やビニールシートなど基本的な家庭用品を支援するよう準備を進めている。ユニセフはパートナー組織と協力して、避難した人々が安全な場所に落ち着き次第、すぐにもこれらの物資を配布することにしている。戦闘が激化する前、ゴマ郊外のキバチキャンプには7〜8000人の難民がいたが、この3日間だけで、新たに避難してきた人々によりその数値は約5万人に膨れ上がった。彼らは教会や学校の建物、あるいはキャンプのすぐ外側の屋外で寝泊りしている。 ユニセフはキバチキャンプの避難民に対し、人道支援を続けている。パートナー団体を通じ安全な飲み水の輸送と配布を実施しているほか、トイレの追加設置やキャンプ周辺での難民収容にもつとめている。家族と離れ離れになった子どものためにキャンプ内で、親と再会できるまで保護する活動も行なっている。10月初頭から戦闘が始まるまでに193人の子どもが確認され、そのうちの46人は家族との再会を果たした。 すべての武装集団と当事者は子どもの権利を尊重し、子どもだれもが家族から保護され、保健ケアと教育を受けることができるようにしなければならない。
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