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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、中央アフリカ共和国の治安悪化で
子どもと女性の状況を懸念

【2008年11月26日 ジュネーブ発】

隣国コンゴ民主共和国での紛争に多くの関心が寄せられているが、ユニセフは、中央アフリカ共和国での人道状況も危機的状況に陥っていると述べ、治安が悪化するなかで避難民の子どもと女性の数が増え続けていることに懸念を表明した。

ユニセフは、治安の悪化により12月5〜20日首都バンギで開催予定の和平交渉に影響が出ないことを希望している。今回の和平交渉は、中央アフリカ共和国が切望している安定をなんとか実現するため、政府と反乱軍双方が話し合うことになっている。

先週、中央アフリカ共和国の複数の反乱軍グループと政府軍の間で激しい武力衝突が2度起こり、そのうちの1回の影響だけでも、町の住民の半数が茂みの中に避難を強いられた。

現在の治安悪化によって政府が動揺し、持続的な発展に深刻な影響を及ぼす可能性がある。さらに、すでに約20万人にのぼっている国内難民の数がいっそう増加する恐れもある。

また治安の悪化は広域にわたって人々の移動を誘発し、さらに多くの不安定要因を作り出す。ユニセフは、中央アフリカ共和国の人道支援活動団体による国内避難民への支援にも深刻な影響が出るだろうと述べている。

最近、ユニセフは反乱軍武装勢力に巻き込まれている子どもたちを解放するよう交渉を行い、これまでに100人の子どもが開放された。緊張が高まれば、より多くの子どもを解放し、社会への復帰活動に支障が出ることをユニセフは懸念している。

ユニセフ中央アフリカ共和国事務所マヒンボ・ンドエ代表は次のように述べた。「ユニセフは、中央アフリカ共和国で現在進行中の対話が平和と復興につながると期待している。しかしこの国は今、危機に瀕している。和平交渉が始まってから、女性と子どもに関して多くの積極的な進展が見られたが、戦闘の激化がこれを台無しにする可能性がある。今こそ、国際社会がすべての当事者に自制するよう圧力をかける時だ。」

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